あそこまで書いて大丈夫かなと思ったジャンシス・ロビンソンの合成コルクの記事ですが,やっぱり反論が来たそうです。Supreme Corq社からの意見をそのまま掲載しています。
"Simon Waller of Supreme Corq, one of the leading manufacturers of synthetic corks, has been contributing to the lively correspondence in Thoughts on synthetic corks in your turn. Now he sends some back-up data which in the interests of evenhandedness I make available to you…"

Fine Wine Writing by Jancis Robinson - Four surveys from a synthetic cork manufacturer

これによるとSupreme Corqは実際のユーザーのテストで,抜きやすさと再挿入のしやすさで高い評価を得たとか。著者は,多くのワイナリが「再挿入のしやすさ」をテストしたことがないのではないかと警鐘を鳴らしています。

興味深かったのは同社の「SupremeCorq Original」は2年以内で飲むように設計されているということ。それより長期間になると,空気の混入による酸化の危険が増すようです。逆に言うと,長期間持たそうとするならばもっと抜きにくくする必要があるということ。

ということは長期保存と開けやすさ,TCA汚染の回避を全部成り立たせるにはやっぱりスクリューキャップが最適ということになるのでしょうか。