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ガロに売却されて以降、一時は存続が危ぶまれていたレーヴェンズウッドが、復活してきています。そして、ガロは創設者のジョエル・ピーターソンを改めて「スピリット・ガイド」として契約しました。そのジョエルへのインタビュー記事が出ていました(Joel Peterson on Ravenswood’s Rebirth, GLPs and Recapturing Joy – Grape Collective)。

興味深かったのは3カ所。一つはガロでの役割、もう一つはラベルに書かれている「PFM」の3文字の秘密、最後はもう一人のジョエルのことです。

ガロでは試飲には参加していますが、ワイン造りには口を出していないとのこと。レーヴェンズウッド専任で4人を雇っているというから、結構人手をかけていますね。

そして、ガロが新たに裏ラベルに小さく入れた「PFM」の3文字ですが、実はレーヴェンズウッド立ち上げ時のエピソードに基づくものだったそうです。

最初の収穫で、ジョエルは4トンのブドウを何とか一人で収穫して、それを醸造を委託するジョセフ・スワンのワイナリーに運ぼうとしていました。天気予報は雨で、心配していたのですが、ブドウをトラックに積み込んでいる間、2羽の大ガラスが畑に飛んできてジョエルに歌いかけました。それのおかげで雨が降らなかったとジョエルは思っています。そして、最後のブドウを破砕機に入れた瞬間、雨が降り出しました。これは「 純粋なクソマジック」(pure fucking magic)だったという話をガロの人にしたところ、PFMの3文字がラベルに入ったとのことです。

そして、最後の「もう一人のジョエル」とは、ジョエル・ピーターソンの孫、モーガン・トウェイン・ピーターソンの息子であるジョエル・ハワード・ピーターソンのことです。現在5歳になる「若い方のジョエル」ですが、なんと今年初めてのジンファンデルのワインを造ったそうです。モーガンの初ワインである9歳よりも4年も早く! このワインもリリースするんでしょうかね?