その名もズバリ「Biodynamics is a Hoax」というブログをこのほど立ち上げたのはSmith-MadroneのStwart Smith氏。日本では「自然派」という言葉が一人歩きし,それに意を唱えようものなら,あいつはワインが分かっていないと言われそうな感じがありますが,ただの有機農法でなくビオディナミ(バイオダイナミクス)というと,牛の角に牛糞を詰めたものを土に埋めて,それを肥料に使うなど,まゆに唾を付けずにはいられない面があるのも確かです。

言論の自由を大切にすることでは日本の比ではない米国でさえ,ビオディナミを面と向かって否定するのは意外と難しいところがあるのでしょうか。あえて「Hoax」と言い切ったところには「王様の耳はロバの耳」と叫んだ子供に通じるところがあるような気がします。

逆に言うとビオディナミほど極端でない有機農法のベストプラクティスをメソッド化すれば,ビオディナミの胡散臭さを嫌っている人も結構取り込めるような気がするのですが,そういう動きはないものなのでしょうか?