かわばた酒店でドミナスの2006年が税抜1万3200円で出ています。まあ絶対金額としては安くないのですが,ライバル?のOpus Oneが1万7000円台で安くなったと言われているのに比べて,まだずいぶん安いです。実はDominusは米国の価格も結構安くて100ドル以下で売っているところも少なからずあります。

ボルドー左岸の一級シャトーであるシャトー・ムートン・ロートシルトが半分出資しているOpus Oneに対して,Dominusは右岸のペトリュスを擁するムエックス家のワイナリと,高級感の醸し出し具合では変わらないように見えるのですが,なんとなく差が付いたように見えるのはなぜでしょう? ラベルデザインとかワイナリ名称,マーケティング力といったところが影響しているのでしょうか。

ちなみにWine Advocate誌のレイティングで見ると,Dominusは実はOpus Oneを下回ったことが過去一度もありません。Opus Oneが未だ到達していない96点以上の評価も7回もあります。今回の2006はその一つ。
Dominus vs. Opus One

というわけで客観的に見ればDominusはやっぱり「買い」ではないかと思ったりするのであります。

ただし,テイスティング・ノートをいくつか調べるとこの2006年はかなりタニックな作りのよう。Wine Advocate誌での飲み頃は2008~2033年となっていますが,数年はセラーで寝かせる覚悟を持っておいた方がよさそうな気がします。