初のAmerican Wine Blog Awardが発表されました。Americanと名は付いていますが,米国だけでなく英語圏のワイン・ブログ全体が対象。実際にはやはり米国のブログが圧倒的でした。
Fermentation: The Daily Wine Blog: American Wine Blog Awards Winners

いろいろ賞がある中で,興味深かったのは「BEST WINE PODCAST OR VIDEOBLOG」というジャンル。これはまだ日本ではあり得ないでしょう。ここでトップを取ったWine Library TVを見ましたが,かなりおもしろいです。Wine Libraryというワインショップのディレクターがワインをテイスティングして,その感想を言うというものですが,国民性を強く感じました(とはいえ,この人はロシア出身らしいのですが)。

何が違うって,とにかくよくしゃべる。激しくスピットする。先日「ワインの個性」という本を読んでから,日本のワイン業界に足りないものは何だろうということをよく考えているのですが(本の感想はなかなかうまく言葉にできないので後日),こういった饒舌さというのは日本にないものです。Opus One 2003は平気でおいしくないというし,Insignia 2003も100ドル以上という価格に値しないと切って捨てます。日本人ならこういったところはオブラートに包んでしまい,あたりさわりのないことしか言えないのではないかと思いました。

ちなみに「天候がテイスティングにどう影響するか」というテーマの回は笑えます。とりあえず,これだけ見てみてもいいのでは。