中国出身でNBAで最も背が高い(229cm)だった姚明(ヤオ・ミン)がナパでワインを作り始めました(Napa's Tallest Winemaker: Yao Ming)。中国市場専用で289ドルで販売するそうです。

これに噛み付いたのがワイン・ジャーナリストのW. Blake Gray氏。このワインが著名畑のブドウではなくバルク・マーケットで売られているブドウを使っていることを指摘し、「Smoking LoonやRavenswoodのVintner's Blendと同じ10ドルくらいで売れるものを289ドルで売っている」とブログに書きました(Yao Ming sells China bulk wine for $289 a bottle)。

これに色々な人が反応してコメント欄は大盛り上がりを見せています。

中でも興味深いのはCameron Hughes WineのCameron Hughes氏のコメント。畑が全部Premier Pacific Vineyards (PPV) /CalPERS (California Public Employees Retirement System)のものであることに加え、価格が1ガロン(3.785リットル)あたり5ドル~25ドル程度であることを明らかにしてしまいました。

さらにこれに対してブドウのデータトラッキング・システムを作っているBrixmark社のIan Malone会長が、これらの畑に携わっていることや、Paul HobbsやDuckhornなどの一流ワイナリもこれらの畑のブドウを使っていることを指摘して、10ドル程度のワインと比較するのはおかしいのではないかと表明。やや乱戦状態にあります。

まあ、このワインの真の価値はともかくとして、289ドルで売れる中国マーケットがうらやましいというのが共通認識なのかもしれません。