The Drinks Business誌のサイトに歴代トップ10の映画という記事が出ていました(Top 10 wine movies)。では早速順に紹介しましょう。

10位は1969年のThe Secret of Santa Vittoria(邦題は「サンタ・ビットリアの秘密」)。第二次世界大戦中のイタリアの小さな村を舞台にしたコメディだそうです。アカデミー賞の作曲賞と編集賞にノミネートされ、ゴールデン・グローブの作品賞(コメディ/ミュージカル)を受賞しているとか。

9位は1959年のThis Earth is Mine(邦題は「太陽の谷」)。禁酒法時代のナパを舞台にした作品だそうです。

8位はMondovino(邦題は「モンドヴィーノ」)。ワインのグローバル化をテーマに撮影したドキュメンタリー作品。ミッシェル・ロランやロバート・パーカーが悪の権化的に描かれているそうです(実は未見)。

7位はThe Muppet Movie(邦題不明)。有名なカエルのキャラクター「Kermit」が主人公の作品。レストランでシャンパーニュをオーダーするシーンがあるそうです。

6位はFrom Ground to Glass(日本では未公開)。Robert DaFoeという監督が、自分でワインを最初のワインを作るというところをドキュメンタリーとして撮影した作品。Au Bon Climatのジム・クレンデネンや、元Stag's Leap Wine Cellarsのウォレン・ウィニアスキのコメントが入っているそうです。かなり面白そうですが、これまで知りませんでした。



5位は2009年のCorked(日本では未公開)。6位のとは対照的に、ドキュメンタリー風の撮影手法を取りながら,内容はフィクションというモキュメンタリーの作品。かなりお笑い系です。実はDVD持っているのですが、レビュー書いてなかったなあ。こちらも予告編をどうぞ。




4位は1995年のFrench Kiss(邦題は「フレンチ・キス」)。メグ・ライアン主演のラブ・コメディ。ワインの映画ではありませんが、ぶどうの樹の枝を密輸入する話が背景にあり、ブドウ畑もふんだんに出てきます。



3位は2006年のA Good Year(邦題「プロヴァンスの贈りもの」。ラッセル・クローが主演。邦題から分かるように南仏プロヴァンスが舞台です。

2位は2009年のBottle Shock(邦題「ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡」)。1976年のパリ・テイスティングを舞台にした作品。パリ・テイスティングについては書籍「パリスの審判 カリフォルニア・ワインVSフランス・ワイン」をベースにした映画も作られるという話がありましたが、どうなったんでしょうね。こちらの作品はシャルドネで1位を取ったChateau Montelenaにまつわる話を中心に描いています。

1位は予想通りSideways(邦題「サイドウェイ」)。2004年の映画でアカデミー脚色賞を取った作品です。男友達2人が片方の結婚前の最後のハメを外す旅行先としてサンタ・バーバラに行く話。この映画をきっかけにピノ・ノワールの人気が上がってメルローが落ち目になったとも言われています。