The Drinks Business誌の2012年9月号で「栓」の特集を掲載しており、その一部がネットに公開されています(Closures: Part 1 – the world’s most high profile experiment?)。

記事で取り上げているのはシャトー・マルゴーが今年2月に公開した実験結果。シャトー・マルゴーは10年前からコルク以外の栓を研究室レベルで試しており、そのブラインド・テイスティングを行ったのでした。

試飲で供されたのは2003年の赤(Pavillon Rougeに相当するもの)と2004年の白。それぞれコルク、Saratinスクリューキャップ、Saranexスクリューキャップの3種類をブラインドで試飲しました。なお、マルゴーでは合成コルクもテストしていたそうですが、その結果は悲惨なものだったそうです。なお、SaratinとSaranexの違いは、Saranetはコルクよりも空気を通すようになっているそうです。

試飲会で一番好評だったのは赤はSaratinスクリューキャップ、白は自然のコルクだったそうです。赤ではマルゴーのワインメーカーもSaratinを一押しだったとのこと。

ただし、これですぐにスクリューキャップを導入するということではないようです。採用まではもう10年あるいは20年後くらいではないかと見ています。