ブロガーでジャーナリストのW. Blake Gray氏が最近のカリフォルニアのシャルドネについて記事を書いています(The Gray Report: California Chardonnay is completely different now: it's all about citrus fruit )。

Gray氏は最近、カリフォルニア・ステート・フェアでワインの審判員をして、数多くのシャルドネを試飲しました。数年までは、カリフォルニアのシャルドネといえば、樽が効いていて、バターのような風味があって、というのが主流でしたが、今は完全に変わっており、柑橘系の味わいを中心にしたものが増えているとのこと。

ただ、これを持って品質が向上していると言っていいかというと、そういうわけでもないのが難しいところです。

記事にコメントしているCameron Hughes氏(Cameron Hughes Wineのオーナー)によると、樽を使わないシャルドネは、1本あたり2ドルくらいも安く作れるとのことで、単に樽の風味を避けるというだけでなく、経済的理由もそこには含まれていそうです。

ワインのスタイルには流行が無縁ではありませんが、シャルドネにおける今回の状況はどれだけ流行によるものなのか、興味深いところです。