【追記】続報を書きました

Wine Advocate誌の最新号(通巻210号)によると、キスラー(Kistler)の最大株主が創設者のSteve Kistlerから、Kosta Browne、Durell、Gap’s CrownなどのオーナーであるBill Priceに移ったようです。

Bill Priceがキスラーに出資したのは2008年のこと。今回の株式売却については「recently」としか記されていないので詳しいことは不明です。ただ、2008年の出資時点で「将来は持ち分を増やしたい」旨Bill Priceは語っていたため、既定の路線だったのかもしれません。

それを見越してなのか、Steve KistlerはOccidental Winesという新しいワイナリを設立しています。Wine Advocateにはデビューの2011年および、2012年の2ヴィンテージのレビュー(それぞれピノ・ノワール2種)が掲載されています。

ワインの名称はCuvee Catherine(キュベ・キャサリン)とCuvee Elizabeth(キュベ・エリザベス)。キスラーのピノ・ノワールと同じ名称です。2011年のヴィンテージについては、KistlerとOccidental Wines両方のレビューが掲載されていますが、Kistlerの方は昨年アントニオ・ガッローニによるものなので、今回Occidental Winesで掲載されたワインと全く同じなのか別のものなのかは分かりません。

ちなみに、今回の号でレビューが掲載されたKistlerのピノ・ノワールはCuvee NatalieとKistler Vineyardの2種のみ。順当に考えれば、Cuvee CatherineとCuvee ElizabethについてはOccidental Winesに移ったということでしょうか。

また、Occidental Winesでは基本的に自社畑のワインを作っていくもよう。近年顕著になった自社畑中心の動きと歩調を合わせているように思えます。Kistlerにおけるピノ・ノワールの作りも最近は天然酵母を使うなど変わってきているようで、しばらくはいろいろなことが起こりそうです。

なお、Steve KistlerはKistlerのコンサルタントも続けるとのことです。