SFクロニクル紙が毎年恒例の「Winemakers to Watch」を発表しています(Winemakers to Watch 2014: Mixing tradition and pioneering spirit - SFGate)。

担当エディタのJon Bonne氏は、昨年「The New California Wine」という本を上梓しています。その中で、濃くて甘いカリフォルニアワインは苦手であるとカミングアウトそており、IPOBなど濃い一辺倒でない昨今のカリフォルニアワインのトレンドを好意的に紹介しています。

今年のWinemakers to Watchもメジャーでない品種に取り組む生産者を挙げるなど、かなり趣味に走った感じがあります。

選ばれたのは次の5組。
Graham Tatomer.
Mark Adams.
Chris Broomell and Alysha Stehly.
Megan and Ryan Glaab.
John Lockwood.

Graham Tatomerはサンタバーバラでリースリングやグリューナー・ヴェルトリーナーを作っている人。Mark AdamsはPaso Roblesでシラーを作っている人。BroomellとStehlyはサンディエゴでワイン作りを始めた人。Glaab夫妻はヴェルメンティーノという品種を作り始めたこと。John LockwoodもナパのCoombsvilleでシラーなどを作っており、いずれもパイオニア的な要素が強く感じられました。

Winemakers to Watchは興味深いのですが、今回は若干マイナー志向が強すぎるのでは、という気も。