Wine Advocate誌の220号が発表されています。カリフォルニア関連では例年通りのジェブ・ダナックによるセントラル・コースト特集が掲載されていますが、今回はパソ・ロブレスとサンタ・バーバラに分かれています。また、それ以外にロバート・パーカーが、マーカッサン、リチャード・アローウッド50周年、25ドル以下のカリフォルニアワイン、ハンドレッド・エーカー、パラッツォと5種類の記事を書いています。

セントラル・コーストは、好ヴィンテージの2013年のワインが中心です。700本近いワインが掲載されているサンタ・バーバラではポール・ラトーのワインに軒並み高評価が付いているほか、カレラ、ブリュワー・クリフトンなどが高く評価されています。

ポール・ラトーはピノ・ノワールのシービスケット・ゾトヴィッチ・ヴィンヤードとソロモン・ヒルズ・ヴィンヤード・スエルテ、シャルドネのイースト・オブ・エデン・ピゾーニ・ヴィンヤードが97点など、95点以上が12種という高評価でした。ピノ・ノワールの「心」は94点。シャルドネの「心」は残念ながらレビューなしです。

なぜかサンタ・バーバラに入っているカレラはピノ・ノワールの単一畑が2012年、その他は2013年のレビューです。ピノ・ノワールではセレックが98点、ジェンセン、ミルズが96点、ド・ヴィリエが95点、ライアンが94点、リードが91点。セントラル・コーストのピノ・ノワールは91点、シャルドネは90点とこちらも安定しています。単一畑のシャルドネも95点と高評価。

ブリュワー・クリフトンではシャルドネのAcin(エイチン?)とピノ・ノワールのハプグッドが96点など。

スクリーミング・イーグルのオーナーが作るワインとして注目されているホナタ(Jonata)、ヒルト(Hilt)では、ヒルトのピノ・ノワール・オールド・ガード2013が93+、同ヴァンガードが91+。ホナタのシラーを中心としたラ・サングレ・デ・ホナタ2012が97点、カベルネ・フランを中心としたエル・アルマ・デ・ホナタが96+など。

また、シャトー・イガイタカハの侍シャルドネに92点、ピノ・ノワールの園にも92点といういい評価が出ています。アルコール度数が16%を超えることから、近年の軽い味わいを求める人には合わないかもしれないという点が指摘されていますが、どちらもフルフレーバーで快楽主義的に美味しいワインであると書かれています。