シェーファーがシャルドネとメルローで合成コルク「ディアム(Diam)」を採用しました(Shafer Vineyards Uncorks a Surprise | Wine News & Features)。
Diam合成コルクを採用したシェーファー
合成コルクを採用した理由はブショネをなくすため。シェーファーはコルクの改善に30年間取り組んでおり、ブショネの原因となるTCAの除去に98~99%成功しています。しかし、それでも十分ではないと考えて、より完璧な方法として合成コルクを使うことにしました。

ディアムの合成コルクはコーヒー豆からカフェインを除くのと同様のクリーンで安全な方法を使っており、さらにナチュラル・コルクと同等の酸素透過性を持っているとのこと。さまざまな代替品の中でディアムを使ったのはそのためです。



シェーファーは採用にあたって7年間テストを行いました。また、消費者のワインの飲み方を調べたところメルローとシャルドネの大部分はリリースから2、3年で飲まれていることがわかりました。それがこの2つで合成コルクを最初に採用した理由です。

このように、満を持して投入した合成コルクですが、消費者からの反応は皆無だったとのこと。行き届いた説明に満足したのでしょうか。それともそもそも合成コルクかどうか気にしていないのでしょうか。

多分後者ではないかと思うのですが、これが合成コルクではなくスクリューキャップだったらどうだったでしょうね。

近年はナチュラル・コルクの品質も上がっており、一時ほどブショネの問題は騒がれなくなりましたが、このように少しずつ合成コルクなどの代替品利用が進んでいくのでしょうか。