ケークブレッドで最後のディナー(ナパ4日め、その5)
ナパツアーのレポートもこれが最後です(多分)。もう一カ月近く経ってしまってびっくりです。
4日めはシルバラードでパネル・ディスカッションに参加した後、ケークブレッド(Cakebread)でワイナリー見学とディナーです。ここは、ジャケット着用でという指示があったので、ここまでのプログラムをこなしてきた安堵感と、ちょっと緊張した感じがメンバーから感じられます。
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すぐにディナーなのかと思ったら、まずはワイナリー見学でした。ブルース・ケークブレッド社長兼COOが案内してくださいます。
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ここもエコにとても力を入れています。珍しいのが発電機を持っていること。ワイナリーで使う電気を賄うほか、発生した熱を冷暖房に活用しているそうです。
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このほか、駐車場は特殊な舗装で染みこんだ雨水を回収して再利用できるようにしています。
Bigbellyというゴミ箱もあります(これと同じものはサンフランシスコのフェリー・ビルディングでも見かけました)。これは、上部にソーラーパネルが付いていて、発生した電力を使ってゴミを圧縮します。たまっているゴミの量はワイアレスで監視できるようになっています。ゴミの回収を効率化します。

様々な野菜を育てている菜園もあります。下の写真はオイスター・リーフというもの。食べるとなんと「牡蠣」の味がします。これには一同びっくりでした。
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このほかワイナリー見学で興味深かったのは樽を積み上げるラックにプラスチック製のものを採用していること。
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多くのワイナリーではスティール製のラックを使っていますが、そのタイプは地震に弱く、2年前のナパの地震で多くの被害が出ました。プラスチック製のラックを使っているところは問題がなかったとのころで、ケークブレッドは全面的に置き換えたそうです。
この、被害が出たワイナリーの一つは、この次の日に訪問したクヴェゾンです。記事内で写真を紹介しているように地震で樽がほとんど下に落ちてしまいました(ナパ最終日――クヴェゾンの畑とバレル・テイスティング)。クヴェゾンでも今後はプラスチック製のラックに置き換える予定だとのことでした。
中庭でしばらく歓談しながらちょっと軽食をつまみ、いよいよディナーです。

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ディナーはケークブレッドのほか、シュラムスバーグ(Schramsberg)、ヴィアデル(Viader)のワインが提供されました。それぞれ現行のヴィンテージと古いヴィンテージのものがセットになっており、熟成を楽しむという趣向です。
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シュラムスバーグのスパークリングワインにはソフトシェルクラブをあわせます。ワインはここのプレステージであるJ.シュラムでヴィンテージは2004年と2007年。
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J.シュラムともう1つのプレステージであるリザーブは、醸造したワインから、上位のもの2%を選んで瓶詰めしたもの。ワインはどちらもさすがに美味しく、現時点での美味しさでは個人的には甲乙つけがたいでき。よりトースティな2007年の方が将来性はあるのかも、と思いました。
ところで、シュラムスバーグはナパ・ヴァレーでも北に位置するカリストガにワイナリーがあります。スパークリングワイン用のブドウはカーネロスなど、南で作っており、かなりの距離があります。どうしてカリストガに作ったのか聞いたところ、ワイナリーができた1870年代には、どこの土地が何に向いているかといったことはあまりわかっていなかったのと、ナパ市より南には何もなかったからだとのことでした。
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スープにはケークブレッドのシャルドネ。ヴィンテージは2014年と2008年。
メインディッシュのウズラには、ヴィアデルの1999年と2010年です。
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ワインの説明をするオーナーのデリア・ヴィアデルさん。哲学などの学位を持つ才女でかるワイナリーの人には珍しいウィスパーボイス。男性ファンも多いようです(笑)。
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ヴィアデルの1999年には期待していたのですが、ちょっとワインのコンディションがよくなかったようで、今回はフレッシュな2010年の方が美味しく感じられました。なお、今は息子さんがメインでワインを作っているそうです。
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最後に、それぞれ今回のツアーの卒業証?をもらい、最後のディナーは終わりました。
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4日めはシルバラードでパネル・ディスカッションに参加した後、ケークブレッド(Cakebread)でワイナリー見学とディナーです。ここは、ジャケット着用でという指示があったので、ここまでのプログラムをこなしてきた安堵感と、ちょっと緊張した感じがメンバーから感じられます。
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すぐにディナーなのかと思ったら、まずはワイナリー見学でした。ブルース・ケークブレッド社長兼COOが案内してくださいます。
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ここもエコにとても力を入れています。珍しいのが発電機を持っていること。ワイナリーで使う電気を賄うほか、発生した熱を冷暖房に活用しているそうです。
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このほか、駐車場は特殊な舗装で染みこんだ雨水を回収して再利用できるようにしています。
Bigbellyというゴミ箱もあります(これと同じものはサンフランシスコのフェリー・ビルディングでも見かけました)。これは、上部にソーラーパネルが付いていて、発生した電力を使ってゴミを圧縮します。たまっているゴミの量はワイアレスで監視できるようになっています。ゴミの回収を効率化します。
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様々な野菜を育てている菜園もあります。下の写真はオイスター・リーフというもの。食べるとなんと「牡蠣」の味がします。これには一同びっくりでした。
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このほかワイナリー見学で興味深かったのは樽を積み上げるラックにプラスチック製のものを採用していること。
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多くのワイナリーではスティール製のラックを使っていますが、そのタイプは地震に弱く、2年前のナパの地震で多くの被害が出ました。プラスチック製のラックを使っているところは問題がなかったとのころで、ケークブレッドは全面的に置き換えたそうです。
この、被害が出たワイナリーの一つは、この次の日に訪問したクヴェゾンです。記事内で写真を紹介しているように地震で樽がほとんど下に落ちてしまいました(ナパ最終日――クヴェゾンの畑とバレル・テイスティング)。クヴェゾンでも今後はプラスチック製のラックに置き換える予定だとのことでした。
中庭でしばらく歓談しながらちょっと軽食をつまみ、いよいよディナーです。
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ディナーはケークブレッドのほか、シュラムスバーグ(Schramsberg)、ヴィアデル(Viader)のワインが提供されました。それぞれ現行のヴィンテージと古いヴィンテージのものがセットになっており、熟成を楽しむという趣向です。
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シュラムスバーグのスパークリングワインにはソフトシェルクラブをあわせます。ワインはここのプレステージであるJ.シュラムでヴィンテージは2004年と2007年。
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J.シュラムともう1つのプレステージであるリザーブは、醸造したワインから、上位のもの2%を選んで瓶詰めしたもの。ワインはどちらもさすがに美味しく、現時点での美味しさでは個人的には甲乙つけがたいでき。よりトースティな2007年の方が将来性はあるのかも、と思いました。
ところで、シュラムスバーグはナパ・ヴァレーでも北に位置するカリストガにワイナリーがあります。スパークリングワイン用のブドウはカーネロスなど、南で作っており、かなりの距離があります。どうしてカリストガに作ったのか聞いたところ、ワイナリーができた1870年代には、どこの土地が何に向いているかといったことはあまりわかっていなかったのと、ナパ市より南には何もなかったからだとのことでした。
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スープにはケークブレッドのシャルドネ。ヴィンテージは2014年と2008年。
メインディッシュのウズラには、ヴィアデルの1999年と2010年です。
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ワインの説明をするオーナーのデリア・ヴィアデルさん。哲学などの学位を持つ才女でかるワイナリーの人には珍しいウィスパーボイス。男性ファンも多いようです(笑)。
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ヴィアデルの1999年には期待していたのですが、ちょっとワインのコンディションがよくなかったようで、今回はフレッシュな2010年の方が美味しく感じられました。なお、今は息子さんがメインでワインを作っているそうです。
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最後に、それぞれ今回のツアーの卒業証?をもらい、最後のディナーは終わりました。
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