布袋ワインのFacebookページに不定期掲載される立花峰夫さんのコラムで今回、メガパープルを取り上げていました(布袋ワインズ株式会社 / Hotei Wines K.K. - タイムライン)。

メガパープルとは、ワインの色を濃くするために使われる物質。具体的にはルビーレッドという品種の果汁を濃縮したものです。あまりにも濃いため、水に1滴垂らすだけで濃い紫になるほどだとか。色だけでなく、甘みや果実味もプラスされるので、安ワインには頻繁に使われているようです。また、実は高級ワインでも使われている、とか、使用が禁止されている欧州でも密かに使っているといった、怪しげな話がいろいろ転がっています。

一方で、メがパープルを使っているワイナリーでも、その事実を公表することはなく、なかばアンダーグラウンドのものであるかのように使われているようです。

立花さんのコラムでも引き合いにだしている記事「Mega Purple - an insidious additive that can ruin a wine - Great Northwest Wine」では、メガパープルのエキスパートであるエレン・ランディスさんという人にインタビューしています。

彼女は匂いでメガパープルが入っているかどうかわかるというのですが、安いピノ・ノワールでは顕著に見られるようです。メガパープルを使用すべきではないとは全く思いませんが、実際には使われすぎといっても過言ではないほど使われているとのこと。それによって不自然に甘くなったり、香りが画一化してしまうといった動きが徐々に進行しているようです。

ルビーレッドの栽培面積は5000ヘクタールを超えているそうで、それが表に出ないメガパープルの唯一の指標になりそうです。これがこれから増えるのか減るのか、きになるところです。