毎年春に開催されるカリフォルニアワインのバイ・ザ・グラス・キャンペーンを前に、ワイン・インスティチュート主催の試飲会が開かれました。インポーターの数だけで36もある試飲会であり、ワインの数も500以上あったでしょう。さすがに全部試飲したり、試飲したワインすべてのメモを取る余裕はなかったので、気になったワインを順不同で紹介していきます。

大塚食品がオーナーでもあるリッジからはイースト・ベンチのジンファンデル。リッジのワインはちょっとお高いのが難点ではありますが、これは5000円台と、まだ比較的安価です。リットン・スプリングスなどのもつ複雑さはありませんが、しっかりと作られたリッジらしいジンファンデルです。
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オルカ・インターナショナルが新たに輸入を始めたキャノンボール。これはかなりコスパ高いです。
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アキコさんがワインメーカーを務めるフリーマンはインポーターがワイン・イン・スタイルに変わりました。フラグシップのアキコズ・キュベがおいしいですが、エステートのグロリアもかなりいいワインです(どちらもピノ・ノワールです)。
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ワイン・イン・スタイルでは、ブランドごとではなく品種ごとにワインを並べていました(フリーマンは別格扱い)。これはわかりやすくていいですね。ピノ・ノワールの中ではセバスティアーニとクロスバーンが好みでした。
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もう1つ日本人が作るワイン。Nakai Vineyardsは、自社で日本への輸入を始めました。ご夫妻の娘さんが住んでいるという横須賀にテイスティングルームを開くそうです。
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ヴィノスやまざきが輸入する「ハート・オブ・クラウディア」カベルネ・ソーヴィニヨン。同じく同社が輸入しているパライソと共同開発した製品とのことで、コスト・パフォーマンスは抜群です。
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カリフォルニア最古のワイナリーとして知られているブエナ・ヴィスタは現在はジャン・シャルル・ボワセ(JCB)が所有しています。ここもコスパは抜群で、ピノ・ノワールもジンファンデルも2000円台(実売では1000円台のところも)としては最高レベルでしょう。
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これは知らなかったワイナリー「レジオ」(Regio)。このジンファンデルもコスパ高いです。
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カリフォルニアでは絶大な知名度を誇るのになぜか輸入されていなかったBV(ボーリュー・ヴィンヤード)。ついにインポーターが付いたそうです。ここのラザフォードのカベルネ・ソーヴィニヨンはラザフォードのベンチマーク的ワイン。
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一時期ピノ・ノワールで一世を風靡したタンタラ。そこをやめたジェフ・フィンクが現在作っているのがイーサー。味わいもタンタラを彷彿とさせます。
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アイコニック ワイン・ジャパンが新たに輸入を始めたストルプマン。サンタ・バーバラのハッピーキャニオンにあるシラーを得意とするワイナリーです。フクロウラベルが印象的なこのワイン「パラ マリア」は3800円としては凝縮感あり、美味しいです。
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これも「ジャケ買い」したくなったボデガ デ エドガーのトロ・デ・パソ。テンプラニーリョとグルナッシュ、ムールヴェードルというスペイン系のブレンド。味もいいです(パーカー91点)。
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ちょっと高級系ではシャペレーのカベルネ・ソーヴィニヨンは美味しかったです。力強くエレガント。
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これもジャケ買い銘柄として有名なマリリン・メルロー(現在のワイナリー名はマリリン・ワインズだそうです)ですが、実は味わいもしっかりしたいいワインです。
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