ニュー・カリフォルニア試飲会でおいしかったワイン(後編)
2社分の試飲の後、特別ゲストとして、西麻布のレストラン「サッカパウ」のソムリエ梁世柱(やん せじゅ)さんによるセレクションのコーナーがありました。セレクションの中にはダン(Dunn)のカベルネ・ソーヴィニヨンもあり、「ニューカリフォルニア」でありながら「オールド・カリフォルニア」でもあるところが面白いと思いました。
アルノー・ロバーツのシャルドネ「トラウト・ガルチ・ヴィンヤード」2016。畑はサンタ・クルーズ・マウンテンズにあります。きれいな酸とふくよかなボディ。レモンやオレンジの柑橘系フレーバー。最近のカリフォルニアのシャルドネは本当においしいものが増えていると思います。
リバース・マリーのピノ・ノワール「スーマ・オールド・ヴァイン」2013。リバース・マリーの作るワインの中でもうまみが強く、複雑味があり、果実味以外の要素を多く持っているワイン。
昨日の記事でも紹介したラ・クラリーヌ・ファームの「ピエディ・グランディ」2015。ネッビオーロとムールヴェードルのブレンド。果実味もしっかりしているのですが、旨味も強くおいしいワイン。
ここからは布袋ワインズ輸入のワインです。
レオ・スティーン(Leo Steen)の「シュナン・ブラン ジュラシック・パーク・ヴィンヤード」2014は、今回始めて試飲したワイナリー。シュナン・ブランも最近取り組むところが増えている印象があります。親しみやすい味わいのものが多いですが、このシュナン・ブランは複雑さがあり高級感のある味わい。
ベンチと、その左にあるバリックは同じ作り手が作っているそうですが、味わいはかなり違います。個人的な好みはベンチの方。はちみつやオレンジの芳醇な味わいに爽やかさもあります。3000円台のシャルドネとしては出色では。
カリン・セラーズの「シャルドネ キュベLD」1994年はもう4、5回試飲していると思いますが、そのたびに感心するワインです。20年以上の熟成でうまみたっぷり。これだけきれいに熟成した白ワインはそうそうないのではないかと思います。これのどこがニュー・カリフォルニアワインなのかというと難しいところではありますが、唯一無二の個性を放っているというのも今の時代に合っているような気はします。
リトライの「ソノマ・コースト ピノ・ノワール2015」。リトライの本領を発揮するのは単一畑ものだと思いますが、1万円以下でリトライらしさを味わえるという点では、このAVAものも捨てがたい気がします。
地震でワイナリーが全焼してしまった、パラダイス・リッジのジンファンデル。ラベルに長沢鼎があしらわれています。ミディアムボディでおいしいジンファンデルです。
カベルネ・ソーヴィニヨン3連続。右のベンチと左のスカラー&メイソンはタニックでクラシックな作り。バリックはこの中では一番モダンなスタイル。「ニューカリフォルニア」という意味では形容矛盾なようですがクラシックな両脇の方が面白いです。
ここからはワイン・イン・スタイルが輸入するワインです。
タトマーはサンタ・バーバラのワイナリー。リースリングをメインで手がけている珍しいワイナリーです。個人的にはあまり飲まない品種ではありますが、この「ヴァンデンバーグ 2015」はおいしかったです。
スクライブ(Scribe)はソノマに2007年にできた新しいワイナリー。「テロワール」を重視したワイン作りをしています。
上の写真の左はドライなリースリング。酸がきれいです。右はいわゆる「ペティアン・ナチュール」(発酵途中に瓶詰めすることによってできる微発泡なワイン)のリースリング。最近ペティアン・ナチュールが人気だという話はここかしこで聞き、実際試飲すると、とても口当たり良く飲みやすいワインが多く、その人気もなるほどと思っています。このペティアン・ナチュールも問答無用なおいしさ。本来クラブメンバー限定のワインをごく少量輸入するそうなので、どれだけ出回るかわかりませんが、今回の試飲会のワインの中でも一番「今っぽい」ワインかもしれません。
下は「サン・ローラン」という品種のワイン。この品種を飲むのは多分初めてです。軽いけれども美味しいワインです。
レイン(Raen)はロバート・モンダヴィの孫(父親はコンティニュームのティム・モンダヴィ)がソノマで作るワイン。「ロイヤル・セント・ロバート・キュベ ピノ・ノワール2015」。酸がきれいでうまみもあります。
マサイアソンのシャルドネは柑橘系の味わいとバランスのよさを感じるワイン。IPOBのメンバーでした。
ハンゼルはIPOBにも入っていました。シャルドネもピノ・ノワールも高品質です。
マヤカマスは懐かしい味。特にカベルネ・ソーヴィニヨンはタニックですが山カベのよさが出ています。
フェイラのワインはどれもレベル高いです。特によかったのは「シャルドネ エステート・ヴィンヤード フォートロス・シービュー2015」。「ピノ・ノワール ソノマ・コースト2015」もコスパが光ります。
ユニークなワインを作るスコリウム・プロジェクトでは一番左のサンソーを使った「1MN」がよかったです。
終盤はちょっと息切れ気味。どれが美味しかったか以上のコメントがあまりできていません。すみません。精進します。
アルノー・ロバーツのシャルドネ「トラウト・ガルチ・ヴィンヤード」2016。畑はサンタ・クルーズ・マウンテンズにあります。きれいな酸とふくよかなボディ。レモンやオレンジの柑橘系フレーバー。最近のカリフォルニアのシャルドネは本当においしいものが増えていると思います。
リバース・マリーのピノ・ノワール「スーマ・オールド・ヴァイン」2013。リバース・マリーの作るワインの中でもうまみが強く、複雑味があり、果実味以外の要素を多く持っているワイン。
昨日の記事でも紹介したラ・クラリーヌ・ファームの「ピエディ・グランディ」2015。ネッビオーロとムールヴェードルのブレンド。果実味もしっかりしているのですが、旨味も強くおいしいワイン。
ここからは布袋ワインズ輸入のワインです。
レオ・スティーン(Leo Steen)の「シュナン・ブラン ジュラシック・パーク・ヴィンヤード」2014は、今回始めて試飲したワイナリー。シュナン・ブランも最近取り組むところが増えている印象があります。親しみやすい味わいのものが多いですが、このシュナン・ブランは複雑さがあり高級感のある味わい。
ベンチと、その左にあるバリックは同じ作り手が作っているそうですが、味わいはかなり違います。個人的な好みはベンチの方。はちみつやオレンジの芳醇な味わいに爽やかさもあります。3000円台のシャルドネとしては出色では。
カリン・セラーズの「シャルドネ キュベLD」1994年はもう4、5回試飲していると思いますが、そのたびに感心するワインです。20年以上の熟成でうまみたっぷり。これだけきれいに熟成した白ワインはそうそうないのではないかと思います。これのどこがニュー・カリフォルニアワインなのかというと難しいところではありますが、唯一無二の個性を放っているというのも今の時代に合っているような気はします。
リトライの「ソノマ・コースト ピノ・ノワール2015」。リトライの本領を発揮するのは単一畑ものだと思いますが、1万円以下でリトライらしさを味わえるという点では、このAVAものも捨てがたい気がします。
地震でワイナリーが全焼してしまった、パラダイス・リッジのジンファンデル。ラベルに長沢鼎があしらわれています。ミディアムボディでおいしいジンファンデルです。
カベルネ・ソーヴィニヨン3連続。右のベンチと左のスカラー&メイソンはタニックでクラシックな作り。バリックはこの中では一番モダンなスタイル。「ニューカリフォルニア」という意味では形容矛盾なようですがクラシックな両脇の方が面白いです。
ここからはワイン・イン・スタイルが輸入するワインです。
タトマーはサンタ・バーバラのワイナリー。リースリングをメインで手がけている珍しいワイナリーです。個人的にはあまり飲まない品種ではありますが、この「ヴァンデンバーグ 2015」はおいしかったです。
スクライブ(Scribe)はソノマに2007年にできた新しいワイナリー。「テロワール」を重視したワイン作りをしています。
上の写真の左はドライなリースリング。酸がきれいです。右はいわゆる「ペティアン・ナチュール」(発酵途中に瓶詰めすることによってできる微発泡なワイン)のリースリング。最近ペティアン・ナチュールが人気だという話はここかしこで聞き、実際試飲すると、とても口当たり良く飲みやすいワインが多く、その人気もなるほどと思っています。このペティアン・ナチュールも問答無用なおいしさ。本来クラブメンバー限定のワインをごく少量輸入するそうなので、どれだけ出回るかわかりませんが、今回の試飲会のワインの中でも一番「今っぽい」ワインかもしれません。
下は「サン・ローラン」という品種のワイン。この品種を飲むのは多分初めてです。軽いけれども美味しいワインです。
レイン(Raen)はロバート・モンダヴィの孫(父親はコンティニュームのティム・モンダヴィ)がソノマで作るワイン。「ロイヤル・セント・ロバート・キュベ ピノ・ノワール2015」。酸がきれいでうまみもあります。
マサイアソンのシャルドネは柑橘系の味わいとバランスのよさを感じるワイン。IPOBのメンバーでした。
ハンゼルはIPOBにも入っていました。シャルドネもピノ・ノワールも高品質です。
マヤカマスは懐かしい味。特にカベルネ・ソーヴィニヨンはタニックですが山カベのよさが出ています。
フェイラのワインはどれもレベル高いです。特によかったのは「シャルドネ エステート・ヴィンヤード フォートロス・シービュー2015」。「ピノ・ノワール ソノマ・コースト2015」もコスパが光ります。
ユニークなワインを作るスコリウム・プロジェクトでは一番左のサンソーを使った「1MN」がよかったです。
終盤はちょっと息切れ気味。どれが美味しかったか以上のコメントがあまりできていません。すみません。精進します。