アクサ生命の関連会社で、ボルドーのシャトー・ピション・ロングヴィル・バロンのオーナーであるアクサミレジムが、ナパのアウトポスト(Outpost)を買収しました(France’s AXA Millésimes Buys Outpost Winery in Napa Valley)。ワイン・スペクテーターの記事によると、買収金額は4000万ドル程度と見られています。

アウトポストは1998年にナパのハウエル・マウンテンに設立されたワイナリー。2003年から、ドツラー(Dotzler)家がオーナーになっていました。自社畑のカベルネ・ソーヴィニヨンやジンファンデルで知られており、生産量は3000ケース。ワインメーカーはトーマス・リヴァース・ブラウン。ワイナリーでは、トーマス・リヴァース・ブラウンがワインメーカーを務める他のワイナリーの醸造も行っており、醸造量は2万ケースほどになるようです。
アウトポスト

アウトポストの名を挙げたのはジンファンデルですが、近年特に評価が高いのはカベルネ・ソーヴィニヨンです。2014年のカベルネ・ソーヴィニヨン・トゥルー・ヴィンヤードはワイン・アドヴォケイトで100点が付いています。アクサミレジムのクリスチャン・シーリー・マネージングディレクターは、メドックとナパのカベルネ・ソーヴィニヨンの卓越性を考えれば、今回の買収は当然のものだとしています。

なお、トーマス・リヴァース・ブラウンはワインメーカーとして残留し、ドツラー家も残るとのことです。