昨日はアカデミー・デュ・ヴァンでカレラの講座でした。過去2回は一部ヴィンテージが揃っていなかったのですが、今回は全部2016年。また、講座で試飲した4つの畑(ジェンセン、セレック、ライアン、ド・ヴィリエ)のほかクラス会ではミルズの2016も飲みました。

(写真は今回のものではないので、ヴィンテージが違っています)

講座では4つのピノ・ノワールを、どれがどの畑かを想像してもらいます。それ以外にどれが好きかも聞いています。過去2回はド・ヴィリエとジェンセンの人気が高かったのですが、今回の一番人気はちょっと予想外だったライアン。後で飲んだミルズを含めてもライアンが良かったと思います(ちなみに前回の一番人気だったジェンセンもヴィンテージは同じ2016でした。今回はあまりジェンセンらしい魅力がなかったのはボトルの問題だったのか?)。

実は創設者のジョシュ・ジェンセン、かつてソムリエ・ジャーナルのインタビューに答えたときにライアンが「将来はうちのワインの中で最高という評価になるだろう」と言っています。その理由は定かではありませんが、後日私が質問したときも、同じことを言っていたので本心なのでしょう。今回のライアンは非常にバランスがよく、何かの味わいが飛び抜けているというよりもきれいにまとまったワインでした。

一般的にはカレラの単一畑ではジェンセンが一番人気、次がセレック、後は横並びといった感じではないかと思いますが、価格の安いド・ヴィリエやライアンも、ブラインドでは差がないと思う人がほとんどです。個人的にはパワフルなド・ヴィリエを一押しなのですが、今回でライアンも見直しました。

古いカリフォルニアワインファンだと、「カレラ、もう20年くらい飲んでないなあ」なんて人も結構いそうですが、評価は右肩上がり傾向です。単一畑の安いものは1万円切りますからかなりお買得です。
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