アカデミー・デュ・ヴァンの講座「カリフォルニアの超一流ワイナリー」の最終回を開催しました。コロナ対策で、アルコール消毒液が準備されているのはもちろん、教室内には巨大空気清浄機が2つ設置され、講師はしゃべるときは常にマスク着用、試飲の前には教室の換気、試飲のワインや水は全部スタッフが配る、机の配置はスクール形式で、生徒間のディスカッションはなし、といった配慮をしています。マスクを付けてしゃべるのは「酸欠になった」という話も聞きましたが、最初は苦しかったものの、案外慣れるものだなとも思いました。

前置きが長くなりましたが、今回のテーマはハーラン。コルギン、シュレーダーと来て最後に大本命という感じのクラスです。ハーラン・エステートはもちろん、セカンド・セレクションのザ・メイデン、ボンド(畑はセント・エデン)、ボンドのセカンドのメイトリアーク、プロモントリー、マスコット(ハーラン、ボンド、プロモントリーの若木を使ったワイン)の6種を試飲という豪華さです。ハーランとメイデン、セント・エデンは2015年、メイトリアークは2014年、プロモントリーとマスコットは2013年のヴィンテージ。ハーラン、ボンド、プロモントリーを横並びで試飲できる機会は自分にとってももちろん初めてです。ちなみにワイン・アドヴォケイトの評価ではハーランは100点、セント・エデンとプロモントリーは99点です。



生徒さんにはブラインドで試飲して、どれがどれだか推理してもらいましたが、予想以上に難しかったです。わかりやすいと思っていたプロモントリーも、ダブルデカンタした効果か、いつもよりも洗練された感じがありました。

その中でやはり特徴的だったのはハーラン・エステート。とにかくスムーズ。ベルベットのようなテクスチャは唯一無二と言ってもいいと思います。洗練されすぎて、生徒さんは「安いワインかも」と思ってしまったようでしたが。

プロモントリーとボンドのセント・エデンはパワフルでまだかなりタンニンも感じます。セント・エデンはもう1~2年、プロモントリーはもう5~10年くらいは寝かせておきたいと思いました。

マスコットはヴィンテージが早い(2013年)ということもあり、少し熟成感が出始めていい感じになっています。メイトリアークとメイデンはどちらも秀逸。コスパ的に考えるならば一番安い(実売で2万5000円くらいから)メイトリアークに魅力を感じます。

貴重かつ面白い試飲体験でした。

なお、4月からの講座も募集しております。
カリフォルニアの名門ワイナリー
続・カリフォルニアの名門ワイナリー
カリフォルニアの超一流ワイナリー

名門ワイナリーはモンダヴィに始まり、モンテレーナとスタッグス・リープ・ワイン・セラーズのパリスの審判コンビ、リッジ、カレラ、キスラー、ピーター・マイケルというまさに王道。続・名門ワイナリーはシルバー・オーク、シェーファー、ジョセフ・フェルプス、オーパス・ワン、オー・ボン・クリマ、オーベールという特にナパのカベルネ・ソーヴィニヨンが充実した内容。そして超一流でコルギン、シュレーダー、ハーランです。

試飲のワインの充実は請け合います。このご時世ですが、一人でも多く受講いただけたら嬉しいです。

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