ソノマのヒールズバーグにあったワイナリー「ゴーディアン・ノット(Gordian Knot)」。ここが廃業するにあたって格安で仕入れたジンファンデルとアルバリーニョが国内再入荷しています。近年もジンファンデルがソノマ・マガジンのトップ100ワインに選ばれたり、SFクロニクル主催のコンペティションでジンファンデルとアルバリーニョがダブルゴールドに選出されるなど、実力的にも十分のワイナリーでした。

試飲してきました。

アルバリーニョはロシアン・リバー・ヴァレーのエリエオという畑のもの。ステンレスタンクを使った爽やかなスタイル。白い花の香りが豊かで白桃やオレンジピールの風味。酸がきれい。夏にぴったりのワインです。スクリューキャップを使用。

ジンファンデルは3種類。今回初入荷したのはロシアン・リバー・ヴァレーのウインベリー(Winberrie)ヴィンヤードの2012年。畑は1906年植樹で樹齢は100年を超えます(Historic Vineyard Society認証済み)。ジンファンデルでは珍しくスクリューキャップです。とても酸が豊かで冷涼感を感じるのがロシアン・リバー・ヴァレーらしいところ。レッドプラムなどの赤系の果実味、トーストやナッツなど熟成による風味もあります。冷涼感と熟成感を楽しみたい人にお薦め。

ドライ・クリーク・ヴァレーの「ザ・バズ」シートン(Seaton)ヴィンヤード2014は、3つの中で一番若い畑ですがそれでも樹齢70年。スモーキーで、鉛筆の芯、赤い果実やブラックベリーの風味。パワフルですが酸もかなりあるのでバランスが取れています。パワーと酸を楽しみたい人にお薦め。

アレキサンダー・ヴァレーのポーキーズ・パッチ(Porky's Patch)2014はプラムやドライフルーツ、ナッツの風味がありいかにもジンファンデルという味わい。ストレートにジンファンデルを楽しみたい人にお薦め。

ジンファンデルはそれぞれの地域らしさも現れており、この価格としては非常に美味しいです。
4本買っても1万円程度ですから、全部飲んでみるのをお薦めします。とりあえず夏向けにアルバリーニョをまとめ買いするのもいいでしょう。

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