ブリュワー・クリフトン(Brewer-Clifton)やダイアトム(Diatom)のワインメーカーとして知られるグレッグ・ブリュワー(Greg Brewer)がワイン・エンスージアスト誌の2020年ワイン・スター・アワーズにおいてワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました(‘The Sta. Rita Hills is My Identity,’ Says Greg Brewer, Winemaker of the Year | Wine Enthusiast’s 2020 Wine Star Awards | Wine Enthusiast Magazine)。
Greg Brewer
グレッグ・ブリュワーはサンタ・バーバラ・ワイナリーで働いた後、1995年にスティーブ・クリフトンとブリュワー・クリフトンを立ち上げ、サンタ・バーバラの南側にあるサンタ・イネズ・ヴァレーの西半分にあるいくつもの畑からテロワールを重視したシャルドネやピノ・ノワールを作りました。これらの畑はいずれも現在サンタ・リタ・ヒルズに含まれており、このAVAの立ち上げおよび、知名度向上に大いに寄与しました。また、20年近くワインメーカーを務めたメルヴィル(Melville)も、サンタ・リタ・ヒルズを代表するワイナリーに育ちました。

さらに、樽を使わずに珪藻土からなる土壌の特徴を生かしたエレガントなシャルドネのブランド「ダイアトム(Diatom)」や「EX POST FACTO」ブランドのシラーなど、さらにサンタ・リタ・ヒルズの冷涼感を持ったワインを作っています。

これらサンタ・リタ・ヒルズへの貢献によって今回ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。

また、グレッグは日本通でもあり、ダイアトムでは一時期漢字をラベルに使ったワインを作っていました。現在は漢字ラベルのワインは杉本夫妻によるシャトー・イガイタカハの漢字シリーズとして引き継がれており、ブリュワー・クリフトンの畑のブドウを使いながら独自の味わいに仕立てています。

漢字シリーズの「園」はピノ・ノワールのフラッグシップ。JALのファーストクラスのワインとしても使われています。


シャルドネのフラッグシップは「侍」。2006年のダイアトムが作った「Samurai Beauty」がワイン・アドヴォケイトで95点という高得点を取ったのにちなんだワインです。