ベルグロス(Bell Gros)はナパの名門ワイナリー「ケイマス(Caymus)」のピノ・ノワール部門として人気の高いワイナリーです。そのサブブランドだったメイオミ(Meiomi)は、過熟で甘みの強いピノ・ノワールで特にピノ・ノワール入門者に大人気、ナンバーワン・ピノ・ノワール・ブランドとなりましたが2015年に売却しています。

このベルグロスの責任者であるジョー・ワグナーがワイン・ビジネスにかかわるようになったのはなんと15歳のとき。ソノマ・コーストのリンゴ畑をブドウに植え替える仕事を手伝ったことがきっかけでした。それから8年後にベルグロス
のワインを作り始めました。

ベルグロスはサンタルシアハイランズやソノマコースト、サンタ・マリア・ヴァレーのブドウからゴージャス系のピノ・ノワールを作っていますが、ジョー・ワグナーの原点といえるのは最初にかかわったソノマ・コーストのテイラー・レーンで、ここの畑のワインだけはマグナムで不定期に出荷されます。直近で出荷が始まったのは2011年(California Pinot Noir Producer Decides To Release Single Vineyard Wine After Almost A Decade Of Aging)。

Bell Gros

どうしてこれほど時間がかかるのかというと、熟成した味わいが出てくるまで待っているわけです。ジョー・ワグナーが、美味しくなったと思ったときに出荷するわけで、ときには古いヴィンテージよりも新しいヴィンテージのほうが先に出るといったこともありえます。

その味わいは他のベルグロスのワインとは異なる繊細系。甘みより旨味のタイプです。ボトルのデザインも他の畑のブドウとは分けています。

残念ながら日本にはテイラー・レーンは入ってきていないよですが、どんな味わいなのか気になりますね。

日本に入ってきているのは以下の3種です。