サンタ・クルーズ・マウンテンズで長年ピノ・ノワールを作ってきたデイビッド・ブルースが2021年4月28日に亡くなりました。89歳でした(David Bruce, Pioneer of Santa Cruz Mountains Pinot Noir, Dies at 89 | Wine Spectator)。
David Bruce

1931年にサンフランシスコで生まれたデイビッド・ブルースは酒を全く飲まない家族のもとで育ちましたがスタンフォード大学で医学の勉強をしているときにDRCのリシュブールを飲んでワインに目覚めました。1956年に皮膚科専攻として大学を卒業し、医者として勤める傍ら、購入したブドウからワインを作るようになり、1961年にはサンタ・クルーズ・マウンテンズの標高2100フィートの高地に地所を購入し、自身の名前のついたワイナリーを立ち上げました。シャルドネとピノ・ノワールを作り、それがスティーヴン・スパリュアの目にとまって1976年のパリスの審判にもシャルドネで参加することになりました。

サンタ・クルーズ・マウンテンズのピノ・ノワールとしては、現在はマウント・エデンになっているマーティン・レイのワイナリーが先駆けでしたが、後に続くワイナリーはほとんどなく、デイビッド・ブルースの成功によって、初めてこの土地でのピノ・ノワール栽培が広がっていきました。

個人的にもピノ・ノワールを飲み始めたころによく飲んだワインでした。価格も手頃で味も親しみやすくいいワインでしたが、日本にはほとんど入ってきていないようです。

なお、ワイナリーは奥さんが引き継ぐとのことですが、今はWebサイトも動いてないようです。

ご冥福をお祈りします。