「史上最悪」の旱魃か、カリフォルニアの3分の1が「例外的」状況に
米国西部での旱魃が「史上最悪」な事態になろうとしています。カリフォルニアでは既に州の3分の1が、旱魃の4段階のうち一番悪い状態である「例外的」になっています。
2000年以降のD0~D4の比率を分布すると上の図のようになりますが、すでに2013年から2016年ころの状況に近づいており、秋までにはさらに悪化することがほぼ間違いありません。
この状況で鮭の稚魚が干上がってしまう恐れがあり、稚魚を運んで海に放すなども行われています。
カリフォルニアの雨はほとんどが冬の間に降ります。しかもそのおよそ半分が「Atmospheric River」と呼ばれる、極めて湿度が高く豪雨をもたらす狭い大気のエリアによるものだとわかっています。この2年はこのAtmospheric Riverがほとんどカリフォルニアに来ていないことから旱魃が悪化しているとのことです。
旱魃によって、山火事の恐れも増しています。水が足りないのも困りますが、山火事の影響の大きさは昨年や2017年など、近年はクリティカルなレベルに達しています。いろいろ気がかりです。