ナパのワイン好きであれば、夢見るであろう驚くべきプロジェクトが明らかになりました(Fairest Creatures and Where to Find Them | Wine-Searcher News & Features)。

フェアレスト・クリーチャーズ(Fairest Creatures)というこのプロジェクト、なんとトーマス・リヴァース・ブラウン、フィリップ・メルカ、ブノワ・トゥケというナパのエリート・ワインメーカー3人が同じブドウ(カベルネ・ソーヴィニヨン)からワインを作るというもの。さらに3人が作ったワインの中から最良のものをミシェル・ロランがブレンドしたものまで作ってしまいます。

このプロジェクトを始めたジェイソン・フーという人はナパのカベルネのファンで、様々なワインを飲むうちに、いわゆるテロワール以上に、そのワインを作る人が大事だと思うようになったとのこと。そこで、このプロジェクトではオークヴィルやラザフォードなどナパの銘醸畑のいくつか(名前は明かされていません)からブドウを買ってそれを最高のワインメーカーに作ってもらうことにしたのです。
Fairest Creatures
レアム・セラーズ(Realm Cellars)やKata、自身のティーター・トゥッター(Teeter Totter)などで知られるブノワ・トゥケが作るワインは「シネ・フィーネ(Sine Fine)」。

レイル(Lail)やダナ(Dana)、自身のMelkaなどで知られるフィリップ・メルカが作るワインは「ポリスプライン(Polyspline)」。

シュレーダーや自身のリヴァース・マリーなどで知られるトーマス・ブラウンが作るのは「ペリヘリオス(Perihelios)」。

ワインのスタイルはメルカが一番クラシック、トーマス・ブラウンが一番果実味を前面に出したスタイル、ブノワ・トゥケがその中間となっているようです。

販売はメーリングリストで、各ワインが2本ずつの6本セットで4800ドル。また、3つからブレンドして作ったトリニセロス(Triniceros)はマグナムのみで6400ドルとさすがの強気のお値段です。

ドリーム・チームによるワインはどういう結果を生み出すのか興味深いものがあります。