オレゴンワインの業界団体であるオレゴン・ワイン・ボードは2020年のレポートを公開しました(New Oregon wine industry report exposes effects of COVID and 2020 wildfires - Oregon Wine Industry)。天候不順や山火事の影響で収穫は大きく減りました。販売面では横ばいでしたが、海外への輸出は24%も増えています。

面積あたりの収穫量は24%減。これは晩春が冷え込んでブドウの房のサイズが小さかったことによります。
トータルの収穫量は秋の蒸気の収穫減と山火事の影響で29%減でした。
販売量は0.7%と微増。コロナの影響でテイスティングルームが開かれなかったため、消費者への直接販売(DtC)は27%減でした。
販売額は4%と販売量を上回る増加。単価が上がっているのがオレゴンの成長にとっては大きくなっています。例えばDtCで送付したワインの平均額は1本41.88ドル。ナパの59.92ドルの次に高い地域となっています。
海外への販売は24%増。おしなべてすべてのエリアで増えています。カナダへの輸出が輸出全体の46%と依然として多く、このほかメキシコ、英国、欧州、香港、日本が主要なマーケットです。