サザビーズとの全面協力になって初めて開催されたプルミエ・ナパ・ヴァレー・オークションが終了しました。ライブラリー・ワインのオークションを含めた落札総額は270万ドルを超えたとのこと。かつては600万ドルを超えた年もありましたが、コロナ禍でオンラインとの併用になった状況や、山火事の影響で品質が懸念されていた2020年のワインが出品されたことなどを考えると、かなり良い結果だったのではないかと思います。

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その2020年ヴィンテージのワインですが、赤ワインの平均落札額が234ドルに達しました。ペブル・ビーチ・リゾートのウェンディ・ヘイルマンは「明るく、鮮やかで、本当に素晴らしい品質」だったと評しています。

また、1本当たりの落札額が一番高かったのはファヴィアとアワーグラス、ブエナビスタとチャールズクルッグ、レイノルズ・ファミリーとケイナードといずれもジョイントのワインで1本当たり325ドルでした。レイノルズとケイナードのものはカベルネ・フランで、カベルネ・ソーヴィニヨンが圧倒的に強いこのオークションで、カベルネ・フランのワインが上位に来るのはかなり珍しいと思います。

このほか白ワインの落札額も平均108ドルと100ドルを超えたこと、マルベックやネッビオーロ、リースリングやアルバリーニョなども出品され、いつになく多様化が目立つオークションとなりました。