ラジエメレディス
ナパのマウント・ヴィーダーにあるラジエ・メレディス(Lagier Meredith)が、畑やワイナリーを同じマウント・ヴィーダーのワイナリー「ポット・ワインズ(Pott Wines)」のオーナーであるアーロン・ポット夫妻に無償で譲ることが判明しました。

ラジエ・メレディスはロバート・モンダヴィで長らくワインメーカーを務めたスティーブ・ラジエと、UCデーヴィスの研究者でジンファンデルのルーツを発見したことで知られるキャロル・メレディス夫妻のワイナリー。ナパにありながら、シラーやモンデュース、トリビドラグ(ジンファンデルのルーツにあたるクロアチア産のブドウ)などを作っており、カベルネ・ソーヴィニヨンには手を出していません。

アーロン・ポットは自社のワインのほか、数多くのコンサルタントをしている人です。

スティーブ・ラジエとキャロル・メレディス夫妻は高齢で引退を考えていましたが、住まいとしてはそのままマウント・ヴィーダーの家にいることを望んでいました。老後の資金は蓄えてあるため、あえて地所を売る必要もありませんでした。そこで同じところに住みながら畑やワイン造りを譲れる人として、以前から親交のあったアーロン・ポット夫妻を選んだということです。

また、引退といっても、まだリリースしていないワインも残っていますし、日常的なワイナリーの管理や山火事対策なども行っています。そういう意味では本当に引退するまではまだ2、3年かかる見通しです。