イタリアのマルケーゼ・アンティノリがナパのスタッグス・リープ・ワイン・セラーズの最大株主になりました(Marchesi Antinori to Take Over Full Ownership of Stag's Leap Wine Cellars)。
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ウォーレン・ウィニアルスキが1970年に設立したスタッグス・リープ・ワイン・セラーズは1973年に作ったカベルネ・ソーヴィニヨンが1976年のパリ・テイスティングで1位になったことで、世界にその名が知られました。2007年にウィニアルスキが引退のため、ワシントンのシャトー・サン・ミシェルとマルケーゼ・アンティノリに売却しました。売却金額は1億8500万ドルと言われています。当時はアンティノリの持ち分は15%でした。

サン・ミシェルとアンティノリはワシントンのコル・ソラーレ(Col Solare)でもパートナーを組むなど、深い関係を持っています。

一方でサン・ミシェルは近年業績があまりよくなく、2021年には投資会社のシカモア・パートナーズに売却されました(ワシントンに激震!? シャトー・サン・ミシェルの売却)。なお、サン・ミシェル傘下のワインはワシントン州の2/3を占めるほど絶大な影響力を持っており、同社の業績が、ワシントン全体のワイン産業の浮沈につながっています。

その後、ワシントンの事業により注力するために今回の売却になったようです。アンティノリは元々スタッグス・リープ・ワイン・セラーズを購入したときのパートナーでしたから、自然な買い手だったとのこと。アンティノリはこれで85%を所有することになりました。

なお、アンティノリのカリフォルニアでの活動は、ナパのアトラス・ピークに始まり、現在はアンティノリ・ナパ・ヴァレーというワイナリーを保有しています。当初はサンジョヴェーゼの栽培を狙っていましたが、現在はカベルネ・ソーヴィニヨンなどを作っています。