San Francisco Chronicle紙が2007年の西海岸のワイン,トップ100を発表しました(TOP 100 WINES / The Best of the West)。

100本の内訳はスパークリング7本,シャルドネ8本,その他の白ワイン14本,ロゼ3本,ピノ・ノワール18本,シラーなどローヌ系12本,カベルネ・ソヴィニョン14本,メルロー7本,ボルドー・ブレンド3本,ジンファンデル4本,その他赤6本,デザートワイン4本。

ピノが一番多いというのが,時代を反映していますが,全体に選ばれているワインは,新興ワイナリよりも,ある程度歴史を持っているところ,価格や生産量など,それなりに入手しやすいものが中心になっているように見えます。

いくつか目に付いたところをピックアップすると,Steve CliftonのPalminaから「2006 Palmina Honea Vineyard Santa Ynez Valley Tocai Friuliano」が選ばれています。Ed KurtzmanのSandlerの「2003 Terre Rouge High Slopes Sierra Foothills Syrah」というのもちょっとマニアックな選択。Pinotではオレゴンやメンドシーノなど北の方のワインが割と多く,数年前に数多く選ばれたRosella'sは全く入っていません。またCaleraからMt. Harlan CuveeとRyanが選ばれ,Au Bon ClimatのIsabelleも選ばれていました。

カベルネでは50ドル以下が中心ながら,100ドル以上のものでDominus,Spottswoode,Rubiconと懐メロ風の名前が登場。このあたりのワインは値上げの波に乗らず,100ドル近辺をキープしているのは好感が持てます。