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先日の記事のこぼれ話ですが、コルギンはプリチャード・ヒルに新しい畑を開墾しているそうです。おそらく、上の地図で「新しい畑」と記したところがそこだと思います。

コルギンのプリチャード・ヒルの地所は137エーカーあります。現在のIX Estateの畑は20エーカーで、地所全体の15%ほどに過ぎません。新しい畑は、地所の中のこれまで森だったところで、小川を挟んでIX Estateの反対側の丘にあります。プリチャード・ヒルは大きく分けると2つの丘からなるのですが、これは北東側の丘で、シャペレー(Chappellet)やコンティニュアム(Continuum)などああります。新しい畑はメランソン(Melanson)とコンティニュアムに挟まれた辺りになります。

土壌的にはIX Estateと同様、岩がごろごろしています。当初3年間は気温がIX Estateとどう変わるかなどを調べ、2016年から開墾を始めています。これまでの畑と大きく異なるのは斜面が北西向きであること。斜面は非常に急で低いところと高いところの標高差は80mくらいあるようです。気温はIX Estateより華氏1度くらい高くなるとのこと。

畑の面積は27ヘクタールほどと、IX Estateよりも広くなります。

植樹は5年前と2年前に行っています。2023年には5年前に植樹したブロックから1エーカーあたり0.65トンという極少量だけ収穫。2024年には1.5トン/エーカーと少し増えてきました。これらは発酵して現在樽に入っていますが、どうするかはまだ決めていません。おそらく最初はジュビレーションに使っていくことになると思います。

畑の名前は、現状IX Estate Eastと呼んでいますが、正式には決まっていません。

品種はカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フラン、また少量のシラーを植えています。

こちらがどういうワインになっていくのか、また興味深いです。