米国ワインの勉強に最適、AVAマップ・エクスプローラー
カリフォルニアなど米国のワインを勉強するときに大事なのがAVA(米国ブドウ栽培地域)を覚えることです。AVAのマップは目にする機会が比較的ありますが、それが実際の町や道路、山や川などとどういう関係になっているかは意外と分かりにくいものです。
今はGoogleマップなど便利なツールもあるので、これらの上でAVAの範囲が分かると、例えばあるワイナリーのアドレスを探して、それがどのAVAに入っているのかを知るようなことも簡単にできます。というわけでそういったサービスなどないか探していたところ、AVAを認定しているTTB(米国酒類たばこ税貿易管理局)が公開している「AVA Map Explorer」を発見しました。
地図上である場所をクリックするとそれがどのAVAに含まれるかすぐわかります。アドレスの策定時期も分かりますし、必要なら文書類へのリンクに飛ぶこともできます。ベースの地図も道路地図や地形図、衛星写真、「トポグラフィック」という地形と道路などが組み合わさったものを選べます。
さらにすごいのが、AVAの範囲データ(シェイプファイル)をダウンロードできることです。これによって他の地図サービスでもAVAのデータが使えます。
昨日のセミナーではGoogle Earth(のデスクトップアプリ版)にソノマの各AVAのデータを表示させて説明しました。まだ十分使いこなせていなかったですが、普通に地図を見せるよりは分かりやすかったかと思います。
シェイプファイルはGoogle Mapには直接読み込めないのですが、Google Mapで扱える「KML」形式に変換するツールはあるので、それもできるはずです。レイヤーのオンオフを簡単にできる点ではGoogle Earthが便利ですが、いろいろ使い道は広がりそうです。
もちろんAVA Map Explorerにはカリフォルニア以外の州のAVAもありますから、オレゴンやワシントン、ニューヨークなどの勉強にも役立つと思います。