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Date: 2008/0226 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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オハイオ州Dayton(ライト兄弟で有名なところ,一回だけ行ったことがあります)界隈のワイン・コレクターが1991年~2004年というAraujo全ヴィンテージの垂直試飲会を開きました。その様子がブログ「Uncorked」に記されています。
"Three Dayton-area wine enthusiasts who taste wines together started comparing notes on their partial Araujo collections and discovered that together, they had a full vertical - at least one bottle from every vintage from the label’s inception in 1991 through 2004. They often threatened to combine forces for a full retrospective tasting, but frankly, that’s the kind of tasting that is talked about but often never comes about."

Araujo vertical, 1991-2004: tasting every vintage of a cult wine | Uncorked | Wine advice and commentary - wine tastings and events around Dayton, Ohio

情報を交換していたら,全ヴィンテージ揃うことが分かって,では垂直試飲会をやろうかということになった,というのはありそうだけどなかなかすごい話です。

肝心の垂直試飲ですが,デビューの1991年がWON(Wine of the Night)の票を一番集めたそうです。うちには子供のBVである1997と2001は3本ずつありますが,どちらもかなりよさそう。彼らが成人するまでは十分持ちそうです。
>— 1997 Araujo Estate Eisele Vineyard Cabernet Sauvignon: Everything that the 1996 displayed, this ’97 exhibited as well, with perhaps a bit more toasty oak and tannin, but everything in the proper balance for a long life ahead. Showing remarkable complexity, perfect acidity, and a tremendously long finish that really struts its pedigree, this is what California cab was meant to be.
— 2001 Araujo Estate Eisele Vineyard Cabernet Sauvignon: Concentrated dark berry fruits dominate again, this time with a more chocolatey component adding interest. This wine had the most impressive density of the flight (00-01-02) and finished beautifully.
「this is what California cab was meant to be.」とか書かれるとくらっとしちゃいますね(笑)。

実は2002年を最後に買うのやめてしまったのですが,やっぱり惜しかったかなあという気もちょっと。ただ,2003,2004はアルコール度が高く試飲会ではあまりよくなかったようなので,それを気持ちの中での言い訳にしようかなという感じです。

なお,パーカーの掲示板にもほぼ同じ内容のテイスティング・ノートが掲載されています。それから参考までに,WAでの評価が高いのは2002年(98-100),2003年(98),2005年(98),1995年(98),2001年(97),1993年(96)。一番評価が低いのは2000年の91ですから,安定性の高さが際立っています。

Date: 2008/0225 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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先日紹介したメルローを飲んでみました。メルローを買うのも飲むのもずいぶん久しぶりのような気がします。



季節柄,鼻詰まり気味というのもありましたが,香りはかなり控えめ。一生懸命嗅ぐとようやくカシスっぽい香りが感じられてきました。色はかなりしっかりしていますが,ダークな感じではありません。味わいはミディアム・ボディ。余韻に若干青臭さを感じるのがメルローらしいところ。まあ,値段を考えたら悪くない味です。飲みやすいし。ただ,特筆する魅力があったわけではないので,リピートするかどうかは微妙です。カベルネ系が好きだけどあまり濃いのはちょっと,という人向きでしょう。

楽天のレビューでは「 大袈裟な宣伝文句に絆されて買ってはみたものの・・・」と,かなり酷評されていますが,まあこのショップの宣伝文句を鵜呑みにするのもどうかと。それから,残り本数もなくなるとすぐに追加されるのであまり信用しない方がよさそうです。mixiのワインコミュニティの「おすすめワインショップ」ではここを推薦する人が結構いたので一回使ってみようと思ったのですが,ワインに罪はないものの,ショップのせいで印象を落としているのは否めないです。

さて,最近飲んだもう1本はコスコ(コストコ)のプライベート・ブランドであるKirklandのPinot Noir Sonoma Coast 2006。値段は2000円強だったと思います。

ストロベリー系のかわいらしい感じのピノです。悪くはありませんが,もうちょっと魅力がほしいかな。1200円くらいだったらリピートしますが,2000円台ではちょっとリピートは難しそう。以前ちょっとだけ置いてあったBargettoの方がずっとよかったです。残念。

Kirklandもの,コストパフォーマンスに優れていることが多いですが,ワインはもう一つかもしれません。
Date: 2008/0210 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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たまにはちょっといいワインをと思って開けてみたのが標題のワイン。ワイナリの情報によると生産量わずか46ケース(552本)という貴重なワインです。Takuyaさんがワイン会で飲んだ情報はこちら

Takuyaさんの感想によると酸味が強いということだったのですが,それから1年数ヶ月たって,酸味の印象はほとんどなくなっています。

では何か。

このワイン,カリフォルニアのピノには珍しくブルゴーニュのような獣臭やなめし皮のような香りがします。といってもいやな感じではなく,むんむんと匂い立つ感じ。例えて言えばアントニオ・バンデラス。セクシー系の香りです。色もまだ収穫から3年ちょっとという割にはちょっと褐色が入っていて熟成を感じさせます。するする飲めるというより,なんだかせきたてられるように思わずどんどん飲んでしまいます。普段はせいぜい1/3ボトルなのが1/2ボトルまで飲んでしまったのが好例でしょう。

同じワインをまた手にする機会はないでしょうし,次のヴィンテージ以降はKeefer Ranchは作っていないようなので,ヴィンテージ違いでももう飲めない可能性が高いと思います。まさに一期一会。
Salinia
Date: 2008/0204 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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前に書いたLong Meadow RanchのRanch House Redを飲みました。

ワイナリのWebサイトには
LMR Ranch House Red is an "E-Z" drinking wine perfect for a gathering of family and friends. The label features one of our first Appaloosa horses, "E-Z", who also worked as Ted’s personal horse. We felt that his (the horse's) relaxed, good-natured temperament perfectly captured the spirit of this “easy” drinking red wine.

と紹介がありますが,この通りとにかく飲みやすいワインです。ミディアム・ボディで癖がなく,するすると飲んでしまいます。むちゃくちゃおいしいとか,「すごい」っていうワインではないですが,普段飲みにはいいワインです。