Archives

You are currently viewing archive for 2013
Date: 2013/0722 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
Comments
昨日、とあるパーティに持ち込んだワインがPeter MichaelのLes Pavots 1998です。1998ってわざわざ選ぶヴィンテージ?って思われる人もいるかもしれませんが、パーティの主役と最初に会ったのが1998年だったので選んだワインです(それにしても、あれからもう15年か~)。

Andy:affetto 麻布台の写真 - ミイル(miil)

Peter Michaelのワイナリ紹介を書いて以来、気になっていたワインでもあります。期待は十分。

パーティで多くの人に飲んでいただきたかったので、自分で飲んだ分も少量でしたが、予想以上においしいワインでした。カリフォルニアのボルドー系としては異例なほどエレガントなのだけど同時に芳醇さもあり。パワフルさではなく、バランスで飲ませるワインといってもいいでしょうか。当時のワインメーカーはMark Aubert。さすがの実力です。

Peter Michaelのファンの方は、知り合いにも何人かいらっしゃいますが、ファンになる理由の一端を感じられたような気がしました。
Date: 2013/0623 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
Comments
このところ、ワイン会もほとんどなかったのですが、久々に贅沢なワイン会に参加してきました。まずはワインリストから。

終盤に、ボーリュー、ドミナス、グレース・ファミリーと続くところが圧巻です(リスト上はドミナスが最後ですが、順番を入れ替えてこの順になりました)。



スターターはシュラムスバーグのブラン・ド・ブラン。爽やかで美味しいです。料理は「牡蠣のスモーク お米の冷製ポタージュ」とのことで、ビシソワーズをあっさりさせたようなスープに牡蠣のスモークが効いてとてもいいマリアージュ。


なお、レストランは麻布台のアフェット。食事はすべてワインに合わせて作っていただいています。また、ワインも味わいながら適正な温度になるよう、ちょっと低めの温度で提供してもらう、など、細かいところまで気を使っていただいています。このサービスは素晴らしい。

次の94574というのは目新しいワイン。数字はナパのSt. HelenaのZIPコード(郵便番号)。Rutherfordの畑からソヴィニョン・ブランを作っています。アロマティックでおいしい。

次はシャルドネ2つ。Kistlerは言わずとしれたソノマの名門ですが、Kesnerは2008年からKistlerでアシスタントをしているJason Kesner氏のワイン。Kistlerに入る前はCarnerosのHudson Vineyardの管理をしていた人です。

ワインは今のところ、Kistlerに一日の長があったような。さすがに美味しいです。料理はそれぞれ「うなぎとフォアグラのテリーヌ カラメルとビアンコバルサミコのソース」「牛たんと豚足のクロケット カポナータ添え」



その後のPalazzoというのはカベルネ・フラン100%のワイン。個人的にフランは好きなので嬉しかったワイン。

最後はカベルネ・ソヴィニョン3連発。最初のBV Clone4は、クミンのようなアジアン・スパイスの香りが強烈なワイン。とても個性的。

次のドミナス90は無茶苦茶おいしかった。完璧です。「和牛ブリスケのビステッカ ヴァンルージュソースと黒トリュフ・あわび茸のフィナンツェーラソース スペアミントの香り」も最高。


最後のグレースファミリーもスパイシーな香りが良かったですが、個性的なClone4と完璧なドミナスの次で、ちょっと埋もれてしまった感じもありました。

いいワイン会でした。
Date: 2013/0516 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
Comments
先日、日本橋高島屋で開催していたワインフェアに行ったとき、インポーターのデプトプランニングさんに試飲させてもらって気に入って買ったワインです。

C.G.ディアーリ(C.G. Di Arie)というワイナリは全く知りませんでしたが、シエラ・フットヒルズにあるワイナリ。「浸水キャップ式発酵タンク」という方式を自ら開発して醸造しているワインです。

通常、ワインを作るとき発酵中の液体とブドウの果皮などをよく接触させて味わいを引き出すために、「パンチダウン」といって浮いている果皮を沈める作業をします。

これはアロマを引き出したりするのに役に立つ一方で、繊細さを奪ってしまう部分もあります。そこで、タンクの底から液体を静かに抜き取りタンクの上から優しく入れることでパンチダウンと同じ効果と繊細さの共存を狙ったのが「浸水キャップ式発酵タンク」です。

前置きが長くなりましたが、このジンファンデル、確かに繊細。おそらくブラインドでジンファンデルだと思う人は半分もいないでしょう。香りも色もピノ・ノワール、しかも冷涼なオレゴンのピノ・ノワールかと思うような感じです。味わってみると、かすかな梅っぽさで、あ、もしかしてジンファンデルと思いますが、やはりデリケートな味わい。

これで2000円台というのはかなり秀逸。濃い系ジンファンデルが好きな人よりも、冷涼系ピノ・ノワールが好きな人に飲んでほしいワインです。

Date: 2013/0120 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
Comments
かなり豪華なワイン会に出ました。年に2回の贅沢です(前回はこちら)。場所は前回と同じく麻布台のアフェット。ワイン1本1本に合わせて料理を作ってくださいました。

ワイン
ワインリストは
Ch. Igai Talaha Charming Wing Blanc de Noirs
Schramsberg 03 J.Schram
Ridge Monte Bello Chardonnay 06
Marcassin Chardonnay Marcassin Vineyard 2000
Littorai Pinot Noir Savoy Vineyard 05
Melville Pinot Noir Carrie's 01
Dunn Vineyards Napa Valley Cabernet Sauvignon 86
Joseph Phelps Insignia 95

最初のCh. Igai Takahaのブラン・ド・ノワールは年末のワイン会でも飲んだもの。フレッシュさとブラン・ド・ノワールの芳醇さが生きたいいスパークリングです。

シュラムスバーグはスパークリング専業ワイナリで、J.Schramはここのトップキュベ。2003年のものが現行最新ヴィンテージです。ナッツの香りが出てきていい感じ。先日飲んだIron Horseのように、もっと熟成させて飲んでみたいワインです。

RidgeのMonte Bello ChardonnayはSanta Cruz Mountainsらしいピュアな酸味とパワーが合わさったすばらしいシャルドネ。最近はこういうシャルドネが大好きです。

次は「白猪」ことマーカッサン(マーカッシン)のMarcassin Vinyeard。ここのワイナリのラベルはイノシシの絵の入ったものと文字だけのがありますが、こちらはイノシシ版。自社畑だけこのラベルということでいいのかな?
これはさすがのワイン。香りが素晴らしく、グラスから30cm離れていても香ってきます。他の方の感想にもあるように、塩味(いわゆるミネラルっぽさでしょうか?)を感じます。

ここからは赤です。
Littoraiのピノはとてもきれいなワイン。カリフォルニアらしい果実味も豊かです。人気があるのがよく分かります。

MelvilleのCarrie'sは、10年以上経っていることを感じさせない果実味をまだ持っていました。これも美味しいのですが、ちょっとLittoraiに食われてしまったかも。

Dunnは長熟型のカベルネ・ソヴィニョンで有名なワイナリ(詳しくはこちら)。25年以上経っていますが、まだヘタっていません。きれいに熟成してきています。最近のカベルネと比べると酸味を重視した作りになっているような気がしました。素晴らしい。

PhelpsのInsignia 95はInsigniaらしいInsignia。Dunnよりかなり色が濃いです。黒系の果実を強く感じます。インクのような味わい。力強いワインです。さすが。

今回もおいしい料理とワイン、堪能しました。