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Date: 2014/0428 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine-Searcherにナパのヴィンテージトップ10を挙げるという記事が載っていました。(Napa's Top 10 VintagesNapa's Top 10 Vintages: Part 2)。

選んだのは故Robert Mondabiの次男でContinuumのオーナーであるTim Mondaviとナパ最大の地主であるBeckstoffer VineyardsのオーナーAndy Beckstoffer。このほかロバート・パーカーによるヴィンテージの評価やCharles Sullivanの本による歴史的データも参考にしているとのこと。

結果、選ばれたのは以下のヴィンテージです。
1968
1974
1990
1991
1994
2001
2005
2007
2012
2013

Andy Beckstofferによると1970年代には皆1968年を偉大なヴィンテージだと思っていたというのですが、現在に残っているワインがほとんどない状況で、これを挙げるのはどうか、という気もしなくはないです。

1974年はHeitzのMartha's Vineyardに98点が付いたヴィンテージ。このあたりのヴィンテージは手に入れば飲んでみたいものです。

1990年代では91年と94年は衆目の一致するところだと思うのですが、1990年がそんなにいい年だったというのは、初耳のような気がしました。1997年はいい年と言われていましたが今の評価は下がったのでしょうか。

2000年以降では2001、2007あたりは当然のランクインという感じです。2002も入るかと思いましたが2005の方が評価が上というのはちょっと意外。

2012、2013は記憶も新しく、よいコンディションの年でしたが、後年まで伝えられるヴィンテージになるでしょうか? 前評判では2013の方が良さそうな感じですが。

ほかの地域だとどうなるでしょうね。
Date: 2014/0420 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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寺田倉庫というとコアなワインファンにとっては馴染み深いところではないかと思います。今は品川の本社以外に世田谷(二子玉川と代田)や横浜(たまプラーザ)にも数百本預けられるワインロッカーがあり、本社とたまプラーザでは1000本以上の収納が可能なウォークインタイプのセラーも借りられます。

ただ、これらはどちらも大量にワインがある人向け。以前は12本入りの箱単位で預けられたのですが(私も1箱だけですが使ってます)、いつの間にか、それは申し込みを止めてしまったようでした。もっと普通の人向けのサービスがないものかと、思っていたところ、minikuraというサービスを始めていることを知りました。

minikuraはHAKOとMONOという2種類のサービスがあり、どちらも通常の品物用とワイン用とがあります。HAKOの方がワイン1ケース月額630円(ワイン以外は月額200円)、MONOの方がワイン1ケース月額750円(ワイン以外は月額250円)とリーズナブル。

便利なのが、何を預けているのかネット上で確認できること。HAKOの方は箱にワインの記入スペースがあり、それをネットで見られるようです。MONOの方はさらに、寺田側で預けたワインの写真を撮ってネットで一覧できるようになっています。預けたワインがワインリストとしても見られるわけです。

MONOの方はさらに、そこからヤフオクに直接出品したり、有料(1梱包当たり800円)ですが1本単位で取り寄せたりできます。

また、HAKOもMONOも1年以上預けたものは箱単位で送料無料で送ってくれます。

以前預けたものはリストを作ったり送料無料で送ってくれるようなサービスはなかったように思います。今からでもHAKOに変えてくれないかなあ…

minikura HAKO Wine
minikura MONO Wine

なお、ネタフルさんで、ワイン以外のものをMONOで預けてヤフオクに出品した記事がありましたのでご参考まで([N] 「minikura MONO」荷物を預けるだけじゃない!写真撮影してヤフオク!への出品、そして発送まで行える月額250円の収納サービス(実際に出品したら落札された!)[PR])。
Date: 2014/0417 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ソノマ郡からマリン郡にかけてSMART(Sonoma-Marin Area Rail Transit)という電車を作るプロジェクトが進行中です(Smart Train North Bay Sonoma Marin | SMART – Sonoma Marin Area Rail Transit | Passenger train and multi-use pathway project)。2012年に建築が始まり、2016年にPhase1の運行を始める計画です。

20140416-smart1.jpg

Phase1では南はマリン郡のSan Rafaelのダウンタウンから、北はソノマ郡のSonoma County Airportまで、ほぼ101沿いをつなぎます。42マイルを1時間ほどで走るというから、車での移動とさほど変わらない速さです。

運行スケジュールは朝夕のピーク時は30分に1本。昼間や週末も運行が予定されています。

Phase2ではサンフランシスコからのフェリーと接続できるようになり、北はソノマ北端のCloverdaleまでつながる予定です。

主には通勤用を意図したものですが、フェリーとつながるようになれば公共交通機関だけでソノマのワインカントリーに行けるようになり、観光の手段もいろいろ広がるのではないかと個人的には期待しております。
Date: 2014/0416 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ソノマの中央に当たるSanta Rosaにワイン博物館を作ろうという動きが始まっています(Plans for wine museum take shape – North Bay Business Journal - North San Francisco Bay Area, Sonoma, Marin, Napa counties - Archive)。

AT&Tの電話交換局が入っていたビルのリニューアルで検討しているもので、15000スクエアフィート(約1400m2)を使う予定です。John McCormickというアンティークのディーラーが集めた4500点のカリフォルニアワインの歴史的な展示物や40~60ワイナリの試飲スペースなどが考えられています。

ワインの博物館というと鳴り物入りで登場し、その開発コストがRobert Mondaviの没落にもつながったといういわくつきのCopiaが思い起こされます。Copiaは2001年にオープンして2008年には巨額の負債を抱えて倒産してしまいました。いまだにビルの再利用については検討している状況です。

今回のプランもその二の舞いにならないか、と思ってしまうのですが、毎週1000人程度の入場者でペイできるよう考えているというので、なんとかなりそうな気もします。建物が既にあるというだけでも、コストは大分違うでしょうし。

うまくいけば2015年の夏頃にオープンする見込みだといいます。
Date: 2014/0413 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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サンフランシスコの市内でブドウを植えてワインを作るプロジェクトが進んでいます(SF viticulturists take urban winemaking to new level by growing grapes in the city | Other News | San Francisco | San Francisco Examiner)。Neighborhood Vineyardsというこのプロジェクト、Elly HartshornとJenny Sargentというカップルがはじめたもので、サンフランシスコのBernal Heightsの南向け斜面に昨年ピノ・ノワールを植え付けています。

最初の収穫は2016年の見込み。サンフランシスコでは19世紀からワイン作りが行われていましたが、1906年の大地震以降絶えてなくなっていました。110年ぶりのワイン作り復活ということになります。

場所はサンフランシスコの南部。280号と110号が交わるところの近くです。畑からも280号を通る車の音がよく聞こえるとのこと。以前はゴミ捨て場だったというから、あまり環境がいいところではなさそうです。

大きな地図で見る


土壌も砂地で粘土も多く、60cmくらい下には極めて固く、ブドウの生育には向かないチャートの層があるといいます。

ピノ・ノワールを選んだのは、ソノマ・コースト並みに寒いサンフランシスコで生育するということと、根が縦よりも横に広がる傾向があるという理由だそうです。

なかなか難しいプロジェクトだとは思いますが、うまくいけばMoragaのような都会のプレミアムワイナリが誕生するかもしれませんね。
Date: 2014/0409 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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インターネットのトップレベル・ドメインを管理しているICANNは、2014年第一四半期に予定していた「.wine」と「.vin」の開始を延期することになりました(ICANN delays uncorking .wine and .vin domains - Computerworld)。

「.wine」と「.vin」ドメインに導入については、EUが懸念を表明していました。例えばnapa.wineのようなドメインを誰でも取得できるようになってしまっていいのか、という問題があります。また、何らかの方法でドメイン取得に制限を加えたとしても、napa.xxxxx.wineのようなサブドメインになったらそもそも監視対象にするのも困難でしょう。

今回の延期はこれらの問題への対応を決めるため、となりそうです。
Date: 2014/0405 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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毎年恒例の「カリフォルニアワイン バイザグラスプロモーション」が始まっています。期間は4月と5月の2カ月。
20140404-bytheglass.png

首都圏と関西圏のレストラン約230軒が参加して、カリフォルニアワインをグラス提供します。優秀店に選ばれた10軒にはカリフォルニアへの研修旅行があるので、参加店は気合を入れてメニューを提供しています。

ただ、店によって参加期間は違うので、Webサイトをよく見て選んで行ってくださいね。
Date: 2014/0404 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Lodi(ロウダイ)といえば、カリフォルニアのセントラル・ヴァレーでも古くからワイン作りが盛んだった地域。Robert Mondaviの一家がワイン作りを始めた場所であり、Mondavi傘下のWoodbridgeの本拠地でもあります。

LodiのサブAVAに「Mokelumne River」があり、ここには特にジンファンデルの古木の畑が多くあります。そこを中心とする6つのワイナリが「Native Zinfandel」というプロジェクトをやっています(The Lodi Native Zinfandel Project | Hawk Wakawaka Wine Reviews)。

6人のワインメーカーが6カ所の畑のジンファンデルでワインを作ります。天然酵母のみとか、加酸や加水、オークチップ、メガパープルなどを使ってはいけないとか、フィルターも使わないとか、ワイン作りにもさまざまな制約を課し、自然な方法だけを使います。また、ワインは6種類が1本ずつのパックで、 Lodi Wine & Visitor Centerにおいてのみ販売します。

最初のヴィンテージである2012年のワインがこのほど完成し、3月29日に販売を始めました。

こういう試みはいいですね。ラベルもいいので、もっと手に入りやすいといいのですが。
20140403-lodi-native-wines-elaine-brown.jpg