ノースコーストのえくぼ? コンプチAVAが認可
TTB(酒類・たばこ税貿易管理局)は2024年3月15日、カリフォルニアの新たなAVAとしてコンプチ(Comptche)を承認しました。
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地図にコンプチと、周辺のいくつかのAVAを示しました。コンプチはアンダーソン・ヴァレーよりさらに北に行ったところにあります。同名の町の周辺になります。
このAVAについては非常にユニークな特徴があります。地図に示すようにノース・コーストAVAの内部にありますが、今回のTTBの認定ではノース・コーストのサブAVAには含まれないことになっています。もちろん物理的にはノース・コーストAVAに囲まれているのですが、ここのAVA内のブドウを使ってワインを作った場合、コンプチとは名乗れてもノース・コーストとは名乗れません。ここだけノース・コーストに穴が開いているわけで、えくぼのようなものでしょう。
除外された理由は気候や土壌が特殊だから。ここは標高187~400フィートですが、周りが山ばかりであり盆地状になっています。
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そのため、夜間に冷たい空気がこの地域に立ち込め、特異的に冷涼になっています。ブドウの栽培においては限界に近い涼しさであり、現状ここではピノ・ノワールしか作られていません。
土壌については大きく2種類に分かれており、丘のところはBearwallow–Wolfeyと呼ばれる砂岩で、栄養の乏しく水はけがいいのが特徴です。もう一つはPerrygulch Loamと呼ばれ、盆地部分に多くあります。こちらは水はけ悪くリッチな土壌です。この地域の畑は標高が低いところにありますから、後者の土壌が中心になると思います。
現状、このAVA内にはワイナリーはなく、畑がいくつかあります。調べた範囲ではアントヒル・ファームズが使っている「コンプチ・リッジ」という畑がここに含まれるようです。あとはフィリップス・ヒルのOppenlanderという畑があるようですが、ここのブドウを使ったワインが日本に入ってきているのか定かではありません。
追記:デプト・プランニングでバクスターのOppenlander Vineyardピノ・ノワール2009年の在庫があるとのことです。(サイトはこちら)
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地図にコンプチと、周辺のいくつかのAVAを示しました。コンプチはアンダーソン・ヴァレーよりさらに北に行ったところにあります。同名の町の周辺になります。
このAVAについては非常にユニークな特徴があります。地図に示すようにノース・コーストAVAの内部にありますが、今回のTTBの認定ではノース・コーストのサブAVAには含まれないことになっています。もちろん物理的にはノース・コーストAVAに囲まれているのですが、ここのAVA内のブドウを使ってワインを作った場合、コンプチとは名乗れてもノース・コーストとは名乗れません。ここだけノース・コーストに穴が開いているわけで、えくぼのようなものでしょう。
除外された理由は気候や土壌が特殊だから。ここは標高187~400フィートですが、周りが山ばかりであり盆地状になっています。
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そのため、夜間に冷たい空気がこの地域に立ち込め、特異的に冷涼になっています。ブドウの栽培においては限界に近い涼しさであり、現状ここではピノ・ノワールしか作られていません。
土壌については大きく2種類に分かれており、丘のところはBearwallow–Wolfeyと呼ばれる砂岩で、栄養の乏しく水はけがいいのが特徴です。もう一つはPerrygulch Loamと呼ばれ、盆地部分に多くあります。こちらは水はけ悪くリッチな土壌です。この地域の畑は標高が低いところにありますから、後者の土壌が中心になると思います。
現状、このAVA内にはワイナリーはなく、畑がいくつかあります。調べた範囲ではアントヒル・ファームズが使っている「コンプチ・リッジ」という畑がここに含まれるようです。あとはフィリップス・ヒルのOppenlanderという畑があるようですが、ここのブドウを使ったワインが日本に入ってきているのか定かではありません。
追記:デプト・プランニングでバクスターのOppenlander Vineyardピノ・ノワール2009年の在庫があるとのことです。(サイトはこちら)