先週のことですが、日本で初めて開催されたProwine(本国ドイツではProwein)に行ってきました。米国産ワインの出展はほとんどなく、出ていたところも旧知のインポーターだったので、そちらの収穫はほとんどありませんでしたが、普段飲まないワインをいろいろ試飲してきました。

最初に行ったブースはフランスのシャトーデスクラン。フランスのプロヴァンスを代表するロゼの生産者です。前日までにProwineに行った知り合いのほとんどがここの2万円するロゼの写真を上げていたので興味を持ったのでした。ブースに行くと先客が一人いらっしゃったのですが、実はXで以前から知り合いだったクヴェヴリ・エミさんでした。

というわけで2000円台から2万円まで5種類のロゼを試飲しました。2000円台、3000円台、4000円台と明らかにおいしくなっていきますが、7000円台になるとミネラル感やエレガントさなど、良くなるベクトルの方向が少し変わる感じがします。2万円のものも同様。比べて飲めば確かに違いはあるし、良くなっているのもわかりますが、単独で試飲して2万円のワインを2万円と評価できる自信はないです。

ロゼの後、どこに行こうかと思案したところ、エミさんが「PIWI品種を飲んでみたい」とのこと。PIWI(ピーヴィ)とはドイツ語のPilzwiderstandsfähige Rebsortenの略で、カビ類に耐性を持つブドウ品種です。ワイン用のブドウであるヴィティス・ヴィニフェラとアメリカ系のヴィティス・ラブルスカなどのブドウ品種を掛け合わせて作る人工的な品種です。ラブルスカ系の品種は「フォクシー・フレーバー」と呼ばれる独特の臭みがありますが、それにさらに何重にもヴィティス・ヴィニフェラを掛け合わせていくことで、現在作られているものは、ヴィティス・ヴィニフェラに属するということです。

私もNagiさんの動画などでPIWIには興味を持っていたのでドイツのコーナーに行って、PIWI品種がないか聞いてみました。そこで見つけたのがこのワイン。

カベルネ・フランならぬカベルネ・ブラン(Cabernet Blanc)です。カベルネ・ソーヴィニヨンとREGENTの交配で作られたそうです。
ソーヴィニヨン・ブランに似ていると言われたのですが、確かにフレーバーは少し共通点を感じるものの、酸があまりありません。嫌な風味はなかったですが、積極的に選ぶかと言われると難しいところがあります。その後、同じワイナリーのソーヴィニヨン・ブランを試飲しましたが、やはりそちらに軍配を上げます。


このワイナリーでは石灰岩土壌と花崗岩土壌のリースリングの飲み比べもでき、なかなか面白かったです。

セミナーに出るエミさんとはここで別れ、この後は知り合いのミッツィーさんが通訳をしていたスペインのブースに行ったり、モルドヴァワインのブースに行ったり、ヴィーニョ・ヴェルデのところでも知り合いにあったりなど……

面白いものはいろいろありましたが、カリフォルニア以外だと記憶になかなかとどまらないのが難点です。