ナパを中心に数多くのブランドを持つトリンチェロ・ファミリー(Trinchero Family)が、ナパで最も有名な栽培家のデイビッド・エイブリュー(David Abreu)と提携して新たなブランドを始めることを明らかにしました。

トリンチェロ・ファミリーでは2021年からエイブリューの自社畑ラス・ポサダス(Las Posadas)のブドウを使ったワインを作っていますが、今回はそれとは別に新たなブランド名を冠したワインになる予定です。ヴィンテージは2024年が最初になります。

トリンチェロ・ファミリーは1948年に、打ち捨てられていたナパのワイナリー「サター・ホーム(Sutter Home)」を買収してワイン造りを始めました。ワイナリー名を変更しなかったのはワイナリーの建物に描かれた「Sutter Home」の文字を描き直すお金がなかったからだといいます。

サター・ホームは1970年に偶然から生まれた「ホワイト・ジンファンデル」で一世を風靡します。今もサター・ホーム・ブランドは残っていますが、そのほかにトリンチェロ・ファミリー、メナージェ・ア・トロワ、ネイヤーズ、ジョエル・ゴット、テイクン、ナパ・セラーズ、フォリエ・ア・ドゥ、チャールズ&チャールズ、シーグラス、トリニティ・オークス、スリー・シーヴズ、ザ・スペシャリスト、カリフォルニア・ルーツなど50近いブランドを保有しています。
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エイブリューのブドウを使うブランドは、新規立ち上げになります。ワインメーカーはトリンチェロ・ファミリーのランドン・ドンリーが担当し、エイブリューとエイブリューのワイナリーでワインを作るブラッド・グライムズがコンサルタントになります。