南麻布のレストラン「ルエヴェルロール」が今週末まで、持ち込み無料のプランをやっていたので、お友達を誘って行ってきました。
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最初のワインはパッツ&ホールのシャルドネ、ウールジー・ロード2002です。うちのセラーにずっとあったもの。
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熟成しすぎて落ちているのではないかと心配だったのですが、ウールジー・ロードらしい酸がまだ残っており、予想以上に美味しく飲めました。
もう一本、シャルドネはニュートンの2005年。
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ロバート・パーカーによると、10年は熟成すると書いてあったので、こちらの方が期待したのですが、少し熟成が進みすぎた印象。ソムリエの千葉さんによると「メイラード反応が進んでいるのでは」とのこと。これはこれで熟成香として美味しく飲めるのですが、ワインの個性は失われてきているとのことです。確かにそのコメントには納得。劣化ではないですが、どちらが好きかといえば、ウールジー・ロードの方が良かったです。

次のワインはレイン(Raen)のピノ・ノワールROYAL ST. ROBERT CUVEE2014。先日紹介したモンダヴィ・ファミリーの系図でコンティニュアムのティムの息子ダンテとカルロがソノマ・コーストで作っているワインです。ROYAL ST. ROBERT CUVEEというのはおじいさんのロバートの名前を付けたもの。
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持ってきてくださった方の話だと、最初のヴィンテージの2013は、非常にブルゴーニュ的な味わいだったそうですが、2014はカリフォルニアらしさも出ています。ヴィンテージ差というより、作りの試行錯誤なのかもしれません。アルコール度数は13.3%と低めです。上品で、とても美味しかったです。
この後、食事の写真、撮り忘れています。既に酔っ払っていたのか…
もう一本のピノはライアン(Ryan)という非常に生産量の少ないワイナリー。サンタ・ルシア・ハイランズのゲイリーズ2004です。

パワフルなゲイリーズですが、熟成していい感じ。
最後はソノマのローレル・グレン カベルネ・ソーヴィニヨン1996です。
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だいぶ酔ってきていましたが、これもよかったです。もっと熟成進んでいるかと思いましたが、まだまだ元気な感じでした。
さて、今回初めて使った「ルエヴェルロール」ですが、料理も美味しいし、ワインのサーブは完璧だし、いいレストランでした。料理は素材の味を大事にしたものが多かったです。
それから、ここのレストランの最大の宝がオーナーソムリエの千葉さん。行かれた方は千葉さんによるワインのコメントを聞かないともったいないですよ! 本当に素晴らしく、また勉強になりました。
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最初のワインはパッツ&ホールのシャルドネ、ウールジー・ロード2002です。うちのセラーにずっとあったもの。
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熟成しすぎて落ちているのではないかと心配だったのですが、ウールジー・ロードらしい酸がまだ残っており、予想以上に美味しく飲めました。
もう一本、シャルドネはニュートンの2005年。
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ロバート・パーカーによると、10年は熟成すると書いてあったので、こちらの方が期待したのですが、少し熟成が進みすぎた印象。ソムリエの千葉さんによると「メイラード反応が進んでいるのでは」とのこと。これはこれで熟成香として美味しく飲めるのですが、ワインの個性は失われてきているとのことです。確かにそのコメントには納得。劣化ではないですが、どちらが好きかといえば、ウールジー・ロードの方が良かったです。
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次のワインはレイン(Raen)のピノ・ノワールROYAL ST. ROBERT CUVEE2014。先日紹介したモンダヴィ・ファミリーの系図でコンティニュアムのティムの息子ダンテとカルロがソノマ・コーストで作っているワインです。ROYAL ST. ROBERT CUVEEというのはおじいさんのロバートの名前を付けたもの。
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持ってきてくださった方の話だと、最初のヴィンテージの2013は、非常にブルゴーニュ的な味わいだったそうですが、2014はカリフォルニアらしさも出ています。ヴィンテージ差というより、作りの試行錯誤なのかもしれません。アルコール度数は13.3%と低めです。上品で、とても美味しかったです。
この後、食事の写真、撮り忘れています。既に酔っ払っていたのか…
もう一本のピノはライアン(Ryan)という非常に生産量の少ないワイナリー。サンタ・ルシア・ハイランズのゲイリーズ2004です。
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パワフルなゲイリーズですが、熟成していい感じ。
最後はソノマのローレル・グレン カベルネ・ソーヴィニヨン1996です。
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だいぶ酔ってきていましたが、これもよかったです。もっと熟成進んでいるかと思いましたが、まだまだ元気な感じでした。
さて、今回初めて使った「ルエヴェルロール」ですが、料理も美味しいし、ワインのサーブは完璧だし、いいレストランでした。料理は素材の味を大事にしたものが多かったです。
それから、ここのレストランの最大の宝がオーナーソムリエの千葉さん。行かれた方は千葉さんによるワインのコメントを聞かないともったいないですよ! 本当に素晴らしく、また勉強になりました。
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ナパツアーの後、ピノをあまり飲まなかった反動か、ついピノに手を出してしまいます。このときも、こんないいワインを飲むつもりじゃなかったのですが、つい魔が差して開けてしまいました。
写真でもわかるかと思いますが、最初に注いで驚いたのが、その濁りっぷりです。色も一見カベルネのようにも見えます。フィルターを使っていないからなのかと思いますが、この濁りは最後まで続きました。
しかし飲んでみると、味はまごうことなきピノ。それもとても蠱惑的な。
色は濃いですが、味は重くなく、適度な酸味があってスルスルと飲めてしまいます。ピノの表現にシラー系とか薄旨系とかありますが、あえて言うならこれは旨旨系。上品なエキスがたっぷり詰まっています。
若干低めの温度で飲んだ方が、美味しく感じられて変化も楽しめるかも。
このワイン、買ったときは6000円台でしたが、安すぎますね。
サンタ・クルーズ・マウンテンズのピノとしてはヴァーナー(ニーリー)とリース(Rhys)が双璧だと思いますが、価格を考慮に入れたら、これがダントツでしょう。
なお、何回も書いていますが、わかりにくいので念のため説明しておきます。ヴァーナー(Varner)とニーリー(Neely)は同じワイナリー。単一畑のシャルドネとピノ・ノワールを4種類ずつ作っていますが、ピノ・ノワールはその中の単一ブロックを使った3種がニーリーで、それらをブレンドしたのがヴァーナー。シャルドネは単一ブロック3種がヴァーナーでブレンドがニーリー。いずれも評価はブレンド物が高いです。
なお、最近サンタ・バーバラのブドウを使ったワインを追加しています。また、フォックスグローブは購入したブドウから作る下位ラベル。シャルドネとカベルネ、ジンファンデルがあります。
![]() ヴァーナー・ニーリー・ピクニック・ブロック・ピノ・ノワール [2011]※同一ワイン12本ケース購入でさらに3%割引 |
![]() ヴァーナー・ニーリー・ヒドゥン・ブロック・ピノ・ノワール [2011]※同一ワイン12本ケース購入で3%さらに割引 |
![]() ヴァーナー・スリー・ブロックス・ピノノワール [2011](750ml)赤 Varner Three Blocks Pinot Noir[2011] |
![]() ニーリー(byヴァーナー) ピノ・ノワール "スプリング・リッジ・ヴィンヤード(ピクニック・ブロック/アッパー・ピクニック/ヒドゥン・ブロック/スリー・ブロックス)" サンタクルーズマウンテン [2011] (正規品) Neely by Varner Spring Ridge Vineyard |

米国で買ってきたワインです。実は買ったときは気づいていなかったのですが、Peay(ペイ)のセカンドラベルでした。
ジャミーな方向に行かない、けど味わいのしっかりしたピノ・ノワールでした。ただ、ペイの面影を感じるかどうかというと、正直よくわからず。
ソノマ・コーストらしいピノ・ノワールで20ドル台の価格で買えるものとしては、なかなかいいのではないでしょうか。
何を飲むか迷った週末、結局つゆのじめじめを吹き飛ばそうと、久しぶりにソーヴィニヨン・ブランを開けてみました。
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スポッツウッドのソーヴィニヨン・ブランは、品質に定評がある上、価格も4000円台で購入可能なので、なんだかんだとほぼ毎年買っているような気がします。
ソーヴィニヨン・ブランは近年、香りの高いソーヴィニヨン・ムスケという品種とブレンドすることが増えていますが、ここはその嚆矢の一つだと思います。ワインも、香りの高さが最大の特徴。酸がきれいに伸びてくるので、味わいがだれなくていいです。
やっぱりいいワインです。
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スポッツウッドのソーヴィニヨン・ブランは、品質に定評がある上、価格も4000円台で購入可能なので、なんだかんだとほぼ毎年買っているような気がします。
ソーヴィニヨン・ブランは近年、香りの高いソーヴィニヨン・ムスケという品種とブレンドすることが増えていますが、ここはその嚆矢の一つだと思います。ワインも、香りの高さが最大の特徴。酸がきれいに伸びてくるので、味わいがだれなくていいです。
やっぱりいいワインです。
昨年12月に「リトライのシャルドネ/ピノ・ノワールを9種類試飲、個人的ダントツトップはやはり…」という記事を書きましたが、その続編?として再びリトライの会に参加してきました。
今回は白が3種類2014年、ピノ・ノワールが4種類でいずれも2013年です。

ちょっと珍しいのが白のシュナン・ブラン ヘイヴン・ヴィンヤード2014。ワイナリーのサイトにも載っていないワインです。第一印象は酸が勝った感じなのですが、だんだんそれが落ち着いてくるとミネラルというか塩っぽいニュアンスとか、オレンジの風味とかが出てきてなんだか癖になる味わい。一口目から圧倒するようなワインではないですが、ついついお代わりしたくなるワインでした。
残りの白はシャルドネでTributary VineyardとMays Canyon Vineyard。Tributary Vineyardはかなり酸が強く、これも「ミネラル」を感じるタイプのワイン。Mays Canyonはそれよりも丸さを感じるシャルドネでした。
どちらのシャルドネも最初は少し閉じた印象がありましたが、時間が経つとだんだん開いてきました。最低1時間くらいはかけてゆっくり飲みたいワインです。
ピノ・ノワールはセリース(Cerise)、メイズ・キャニオン(Mays Canyon)、ピボット(Pivot)、ハーシュ(Hirsch)の4種。いずれも前回2012年のものを試飲しています。
セリースはこの中では一番薄旨タイプ。果実味で押してくるワインではありませんが、骨格は意外としっかりしています。2012年より好印象だったかも。
メイズ・キャニオンは鰹節のような旨味を強く感じるピノ・ノワール。これも2012年より好印象。
ピボットはやわらかな味わいで、後から酸を感じます。すごい特徴的なワインというわけではないのですが、ずっと飲んでいたいような安心して飲めるワインでした。
最後はハーシュ。前回はハーシュが他を圧倒している感がありましたが、今回はそこまでの印象ではありませんでした。若干ジャミーで、酸が2012年よりも弱かったような気がします。それでもどれが好きかと言われれば、僕はやっぱりこれが好き。この日のワインの中でもこれが一番最初にボトルが空きましたので、やっぱり訴えかけるものがあるのでしょう。
2012年はセリーズが薄旨組、メイズ・キャニオンとピボットが中間組、ハーシュがやや濃い組という感じでした。今回はセリーズとメイズ・キャニオンが薄旨組、ピボットとハーシュがやや濃い組と、組分けの印象が少し変わった感じがしました。面白いものです。
今回は白が3種類2014年、ピノ・ノワールが4種類でいずれも2013年です。
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ちょっと珍しいのが白のシュナン・ブラン ヘイヴン・ヴィンヤード2014。ワイナリーのサイトにも載っていないワインです。第一印象は酸が勝った感じなのですが、だんだんそれが落ち着いてくるとミネラルというか塩っぽいニュアンスとか、オレンジの風味とかが出てきてなんだか癖になる味わい。一口目から圧倒するようなワインではないですが、ついついお代わりしたくなるワインでした。
残りの白はシャルドネでTributary VineyardとMays Canyon Vineyard。Tributary Vineyardはかなり酸が強く、これも「ミネラル」を感じるタイプのワイン。Mays Canyonはそれよりも丸さを感じるシャルドネでした。
どちらのシャルドネも最初は少し閉じた印象がありましたが、時間が経つとだんだん開いてきました。最低1時間くらいはかけてゆっくり飲みたいワインです。
ピノ・ノワールはセリース(Cerise)、メイズ・キャニオン(Mays Canyon)、ピボット(Pivot)、ハーシュ(Hirsch)の4種。いずれも前回2012年のものを試飲しています。
セリースはこの中では一番薄旨タイプ。果実味で押してくるワインではありませんが、骨格は意外としっかりしています。2012年より好印象だったかも。
メイズ・キャニオンは鰹節のような旨味を強く感じるピノ・ノワール。これも2012年より好印象。
ピボットはやわらかな味わいで、後から酸を感じます。すごい特徴的なワインというわけではないのですが、ずっと飲んでいたいような安心して飲めるワインでした。
最後はハーシュ。前回はハーシュが他を圧倒している感がありましたが、今回はそこまでの印象ではありませんでした。若干ジャミーで、酸が2012年よりも弱かったような気がします。それでもどれが好きかと言われれば、僕はやっぱりこれが好き。この日のワインの中でもこれが一番最初にボトルが空きましたので、やっぱり訴えかけるものがあるのでしょう。
2012年はセリーズが薄旨組、メイズ・キャニオンとピボットが中間組、ハーシュがやや濃い組という感じでした。今回はセリーズとメイズ・キャニオンが薄旨組、ピボットとハーシュがやや濃い組と、組分けの印象が少し変わった感じがしました。面白いものです。
Rhysのピノ・ノワール2本めです(1本目は最近飲んだワイン~リース・ピノ・ノワール・ファミリー・ファーム・ヴィンヤード2012)

畑はAnderson Valleyにあります。Anderson Valleyの中でも奥まったところ。標高は300フィート~600フィートというから、一番低いところと高いところで100mほども違っています。それだけ急斜面の畑のようです。
ソノマよりも大分北ですから涼しいのかと思いきや、7月から9月の最高気温は80°F台後半ですから30℃近くまで上がるようです。先日のファミリー・ファーム・ヴィンヤードは80°Fそこそこまでしかいかないので、それよりも気温は少し高くなります。
そのせいか、ファミリー・ファームと比べると果実味の豊かさが何よりも特徴的です。ファミリー・ファームはブルゴーニュかと思うくらいの作りでしたが、こちらは誰が飲んでもカリフォルニアだと思うでしょう。
ただ、酸が豊かで締めるべきところは締まっているので、下品な感じはまったくなく、とても美味しいピノ・ノワールです。
いや、これはいいですね、とてもいい。ここ1年くらいに飲んだピノの中でもトップクラスでしょう。
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畑はAnderson Valleyにあります。Anderson Valleyの中でも奥まったところ。標高は300フィート~600フィートというから、一番低いところと高いところで100mほども違っています。それだけ急斜面の畑のようです。
ソノマよりも大分北ですから涼しいのかと思いきや、7月から9月の最高気温は80°F台後半ですから30℃近くまで上がるようです。先日のファミリー・ファーム・ヴィンヤードは80°Fそこそこまでしかいかないので、それよりも気温は少し高くなります。
そのせいか、ファミリー・ファームと比べると果実味の豊かさが何よりも特徴的です。ファミリー・ファームはブルゴーニュかと思うくらいの作りでしたが、こちらは誰が飲んでもカリフォルニアだと思うでしょう。
ただ、酸が豊かで締めるべきところは締まっているので、下品な感じはまったくなく、とても美味しいピノ・ノワールです。
いや、これはいいですね、とてもいい。ここ1年くらいに飲んだピノの中でもトップクラスでしょう。
先日、「Rhysのワインを飲んだことがないんですよ」という話をある人としたら、「飲んでみてください」ということでハーフボトルのピノ・ノワールを2本いただいてしまいました。その1本を飲んだ報告です。
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第一印象は驚くほどエレガント。ブルゴーニュのような「薄旨」系のピノ・ノワールです。
最初はそれだけかな、とちょっと肩透かしのような感じもしたのですが、時間が経つにつれて、骨格がはっきりしてきて、骨太とまではいきませんが、意外なほどパワーを秘めている感じがしてきました。
二日目になると、さらに香りも旨味も増した印象です。これは美味しいです。
特にピノ・ノワール・マニアがこのワインのファンになるというのがなるほどと思いました。
きっとブラインドで飲んだらカリフォルニアだとはわからないだろうな、とも。
おそらく熟成させていくと、さらに新しい表情が出てくるのではないでしょうか。
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第一印象は驚くほどエレガント。ブルゴーニュのような「薄旨」系のピノ・ノワールです。
最初はそれだけかな、とちょっと肩透かしのような感じもしたのですが、時間が経つにつれて、骨格がはっきりしてきて、骨太とまではいきませんが、意外なほどパワーを秘めている感じがしてきました。
二日目になると、さらに香りも旨味も増した印象です。これは美味しいです。
特にピノ・ノワール・マニアがこのワインのファンになるというのがなるほどと思いました。
きっとブラインドで飲んだらカリフォルニアだとはわからないだろうな、とも。
おそらく熟成させていくと、さらに新しい表情が出てくるのではないでしょうか。
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セミナーの後半はテイスティングです。多くの場合、セミナーでのテイスティングというと、そのワイナリーのワインを水平(同じヴィンテージで複数の種類)で試飲したり、垂直(同じワインの複数ヴィンテージ)で試飲したりするものですが、今回は趣向が違っており、グラマシー・セラーズのワインを同じ品種の他の地域のワインと試飲します。
品種はヴィオニエとシラーとカベルネ・ソーヴィニヨン。それぞれ3つずつのワインをブラインドでテイスティングし、どれがどのワインかを探ります。
まず、ヴィオニエはグラマシー・セラーズのコロンビア・ヴァレー2014と、コンドリューのドメーヌ・ピエール・ガイヤール2014、カリフォルニアからカレラのマウント・ハーラン2013です。

グラマシー・セラーズのグレッグ・ハリントン氏は、実はヴィオニエがあまり好きではないとのこと。多くのヴィオニエはちょっととろっとした甘さを感じますが、それが苦手とのことで、そうでないヴィオニエを作ろうとしているとのことです。

大部分のブドウはレイク・シュラン(Lake Chelan)といって、三角形をしたコロンビア・ヴァレーのかなり北の方で西の端、カスケード山脈に近いため標高が高く気温が低い土地の畑から得ているそうです。
ブラインドしたワインは1番がオレンジや青草のような風味があり、2番めは飴やピーチ、3番めは花の香りとピーチの風味。上記の特徴から1番がグラマシー・セラーズだろうと思いました(正解)。2番と3番では3番の方が色が濃くてカレラかと思いましたが、実はそちらがコンドリュー、カレラは2番でした。
個人的には、グレッグ・ハリントン氏と同じでヴィオニエは自分で選ぶことはあまりないワイン。美味しいヴィオニエに当たる比率が低いという気もしています。今回のヴィオニエはどれも美味しかったですが、中でもグラマシー・セラーズのものは、おいしく感じられました。
次はシラー。グラマシー・セラーズからはザ・デュース2012年。あとはローヌのドメーヌ・ジャン・ルイ・シャーブのサン・ジョゼフ2012、オーストラリアのウィラ・ウィラ・ヴィンヤーズのRSW2012。
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ザ・デュースというのはワラワラヴァレーのワインで「Walla Walla」と同じ単語が2つつながることから名付けたとのこと。2012年のものは80%除梗なしで作られています。除梗しないブドウを使うことにはかなりこだわりを持っているようで、「多くのワイナリーは除梗しないときに、枝の色が茶色になったら収穫する、などとしているが、枝の色は関係ない。ブドウの味を見て決めている」そうです。茎が緑色のまま入れることもあるので、他のワイナリーのワインメーカーが見るとビックリするのだとか。
ブラインドでは1番は色が一番濃く、アルコールをちょっと感じる作り。2番は色が薄めで明るい味わい。オレンジやペッパーの風味。3番はスパイシーでタニック。やや重めの味わい。
最初は1番がオーストラリアっぽい気がしたのですが、ヒントがあり、1番はローヌにしました(正解)。一番エレガント系の2番がグラマシーかと思ったら、これがオーストラリア。3番がグラマシーでした。全房発酵の比率が高いのがタニックに感じた理由でしょうか。ちなみにWine Advocate誌では93点です。
最後はカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインです。グラマシー・セラーズはコロンビア・ヴァレー2012、ボルドーのサン・ジュリアンからはクロ・デュ・マルキ2012、カリフォルニアからはダックホーンのナパ・ヴァレー2012年です。グラマシー・セラーズとダックホーンはカベルネ・ソーヴィニヨンが90%以上、クロ・デュ・マルキはメルローが30%入っています。
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1番はブルーベリーやオレンジの風味にまろやかなタンニン、ヴァニラの風味。2番はややタニックでカシスやペッパーの風味。3番は酸がやや強く感じました。
1番は迷わずダックホーン。ナパらしいおいしいカベルネ・ソーヴィニヨンです。個人的には非常に安心して飲める味わい。2番と3番はかなり迷って2番をクロ・デュ・マルキ、3番をグラマシー・セラーズとしましたが、逆でした。なお、グラマシー・セラーズのカベルネ・ソーヴィニヨンはWine Advocate誌で94点。
今振り返ってみると、グラマシー・セラーズのものはシラーもカベルネ・ソーヴィニヨンもタンニンが結構しっかりしている印象があります。カリフォルニアのようなまろやかな感じではないのは全房発酵の比率のせいでしょうか(カベルネ・ソーヴィニヨンについては比率は不明です)。カリフォルニアワインとは大分イメージが違う感じがしました。
それにしてもブラインドは、どれも1つしか当たらず、グラマシー・セラーズのワインも1つしか当てられませんでした。初めて飲むのだから仕方ないですが、もうちょっとしっかり当てられるようになりたいものです。
というわけで、少しはワシントン州のワインの勉強になったでしょうか。個人的にはもうちょっといろいろ勉強・経験して、ちゃんと選べるようになりたいと思いました。
ポール・ラトーの2013年をシラー/グルナッシュを中心に試飲しました。全般に言えることは、とにかく口当たりがよく飲みやすいこと。アルコール度数は15度を超えているのですが、アルコール度数の高いワインにときどき見られる熱っぽさを感じません。また、レストラン出身だからかワイン単体で飲むより、食事と合わせた美味しさを意識しているようにも感じました。
バランスのいいワインというと、IPOBの活動に代表されるように、アルコール度数の低さが条件とされることがありますが、改めて、アルコール度数が高くてもバランスのいいワインはあるのだなと思いました(同じサンタ・バーバラのワインであるBrewer Cliftonなどにも似た印象を受けることがあります)。
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・Paul Lato Chardonnay le Souvenir Sierra Madre Vineyard 2013
ハチミツやトロピカルフルーツの控えめなフレーバー。かすかに樽の印象。酸が強い感じはしないのですが、後味の爽やかさは酸によるものなのでしよう。余韻の長いワイン。
・Paul Lato Syrah Cinematique Larner Vineyard 2013
ブルーベリーなどの青系の果実、すみれのような華やかな香りが特徴的。ケモノっぽさなどは感じません。とても美味しいのだけど、この日のラインナップの中ではちょっと埋もれがちだったかも。
・Paul Lato Syrah il Padrino Bien Nacido Vineyard 2013
これは旨い。Larnerと比べると、よりスパイシーで深みがある味わい。それでいてエレガントなのが凄いワイン。個人的にはこの日のトップかも。
・Paul Lato Grenache Bien Nacido Vineyard 2013
第一印象は同じビエン・ナシードのシラーに似ていましたが、飲み比べてみると、こちらの方がより明るい印象のワイン。シラーは焼き鳥のタレや蒲焼きに合わせたい感じがしましたが、こちらはもう少し軽いものに合わせたい感じでした。
・Paul Lato Syrah/Grenache Kokoro 2013
ポール・ラトーがワインライフ株式会社の杉本さんの依頼で作るブレンドものが『心』。当初のシャルドネ、ピノ・ノワールに加えてシラー/グルナッシュがラインナップに加わっています。
この日のワインの中では一番スパイシーな感じ。微かな苦味も感じます。悪い印象ではなく、食事に合わせるにはむしろ好印象。先日みたマスターオブワインになった大橋健一さんの番組で、和食には苦味があり、ちょっと苦味があるワインが合うと言っていたのを思い出しました。
オマケ Says Farm Merlot 2014
富山の氷見で作られているメルローです。きれいに作ってあり、おしろいのようなフレーバーが印象的。凝縮感に欠けるのは天候のせいなのか、樹齢によるものなのか。今後に期待したいワインでした。
さて、タイトルで「危険なほどスルスル飲める」と書きましたが、実際この日は途中で寝落ちしてしまいました。シラーとグルナッシュの違いや、グルナッシュ間の比較、シラー間の比較など、いろいろ試しているうちに飲み過ぎてしまったようです。危ない危ない。いやほんと、口当たりのいいワインなのです。
バランスのいいワインというと、IPOBの活動に代表されるように、アルコール度数の低さが条件とされることがありますが、改めて、アルコール度数が高くてもバランスのいいワインはあるのだなと思いました(同じサンタ・バーバラのワインであるBrewer Cliftonなどにも似た印象を受けることがあります)。
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・Paul Lato Chardonnay le Souvenir Sierra Madre Vineyard 2013
ハチミツやトロピカルフルーツの控えめなフレーバー。かすかに樽の印象。酸が強い感じはしないのですが、後味の爽やかさは酸によるものなのでしよう。余韻の長いワイン。
・Paul Lato Syrah Cinematique Larner Vineyard 2013
ブルーベリーなどの青系の果実、すみれのような華やかな香りが特徴的。ケモノっぽさなどは感じません。とても美味しいのだけど、この日のラインナップの中ではちょっと埋もれがちだったかも。
・Paul Lato Syrah il Padrino Bien Nacido Vineyard 2013
これは旨い。Larnerと比べると、よりスパイシーで深みがある味わい。それでいてエレガントなのが凄いワイン。個人的にはこの日のトップかも。
・Paul Lato Grenache Bien Nacido Vineyard 2013
第一印象は同じビエン・ナシードのシラーに似ていましたが、飲み比べてみると、こちらの方がより明るい印象のワイン。シラーは焼き鳥のタレや蒲焼きに合わせたい感じがしましたが、こちらはもう少し軽いものに合わせたい感じでした。
・Paul Lato Syrah/Grenache Kokoro 2013
ポール・ラトーがワインライフ株式会社の杉本さんの依頼で作るブレンドものが『心』。当初のシャルドネ、ピノ・ノワールに加えてシラー/グルナッシュがラインナップに加わっています。
この日のワインの中では一番スパイシーな感じ。微かな苦味も感じます。悪い印象ではなく、食事に合わせるにはむしろ好印象。先日みたマスターオブワインになった大橋健一さんの番組で、和食には苦味があり、ちょっと苦味があるワインが合うと言っていたのを思い出しました。
オマケ Says Farm Merlot 2014
富山の氷見で作られているメルローです。きれいに作ってあり、おしろいのようなフレーバーが印象的。凝縮感に欠けるのは天候のせいなのか、樹齢によるものなのか。今後に期待したいワインでした。
さて、タイトルで「危険なほどスルスル飲める」と書きましたが、実際この日は途中で寝落ちしてしまいました。シラーとグルナッシュの違いや、グルナッシュ間の比較、シラー間の比較など、いろいろ試しているうちに飲み過ぎてしまったようです。危ない危ない。いやほんと、口当たりのいいワインなのです。
以前「今年からはノリアに専念します――ナカムラ・セラーズ中村倫久社長」という記事でインタビューを紹介したノリアが新たにソーヴィニヨン・ブランをリリースしました。
このインタビューの中で中村倫久さんは「大吟醸をイメージした」とおっしゃっていましたが、私が飲んだときも第一印象は「吟醸酒のようなワイン」でした。
ソーヴィニヨン・ブランらしいちょっとした苦味も感じ、また基本は辛口のワインなのですが、なにかまろやかな味わいで柔らかい雰囲気があります。
日本食に合うワインというノリアのコンセプトによく合ったワインだと思いましt。
このインタビューの中で中村倫久さんは「大吟醸をイメージした」とおっしゃっていましたが、私が飲んだときも第一印象は「吟醸酒のようなワイン」でした。
ソーヴィニヨン・ブランらしいちょっとした苦味も感じ、また基本は辛口のワインなのですが、なにかまろやかな味わいで柔らかい雰囲気があります。
日本食に合うワインというノリアのコンセプトによく合ったワインだと思いましt。
久しぶりに1000円台のピノ・ノワールを買ってみました。コストコで売っていたEsserというワイナリーのピノ・ノワール2014です。AVAはモントレー・カウンティ。値段は1458円、
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ストロベリーやチェリーのような赤系の果実の味が中心となった、可愛らしいピノ・ノワール。すごく美味しいってほどではないけれど、1500円のピノ・ノワールとしたらまあまあかな。もうちょっと酸がほしい感じはあるけれど。
Webサイトには2013年のスペックが載っていて、残糖が1リットルあたり3gあるとか。Meiomiなんかを意識した作りなのかもしれないなあ、などと思いました。
なんだかんだ言いつつも、飲みやすいワインではあり、次行ったときも買ってしまいそうな気がします。
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ストロベリーやチェリーのような赤系の果実の味が中心となった、可愛らしいピノ・ノワール。すごく美味しいってほどではないけれど、1500円のピノ・ノワールとしたらまあまあかな。もうちょっと酸がほしい感じはあるけれど。
Webサイトには2013年のスペックが載っていて、残糖が1リットルあたり3gあるとか。Meiomiなんかを意識した作りなのかもしれないなあ、などと思いました。
なんだかんだ言いつつも、飲みやすいワインではあり、次行ったときも買ってしまいそうな気がします。
自宅ですき焼きっぽい何かを作ったときに、ワイン飲もうかと、開けたのがこのワインです。
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オーガスト・ウエストの最初のラベルデザインのものです。懐かしい。セラーの奥に埋もれていました。
サンタ・ルシア・ハイランズのロゼラズといえばピノ・ノワールが有名ですが、実はシャルドネもすごく美味しいし、シラーもいいんです。
ただ、開けた初日はまだ目覚め切らなかったのか、うちにこもった濃密さを感じるものの、ロゼラズらしい陽性なところがあまり出てきませんでした。
一番美味しかったのは2日め。花が満開になったような明るさが出てきました。濃いだけのシラーは世の中たくさんありますが、ここのシラーは酸がとてもすっきりしていて、バランスが取れているのです。「シラーは飲み疲れする」なんてコメントもいただきましたが、ロゼラズのピノ・ノワールにも通じるこのスタイルは、多くの人が受け入れるのではないかと思います。残念ながら日本では入手できないようですが…
もちろん、ピノ・ノワールも美味しいし、シャルドネもいいです。オーガスト・ウエストのロゼラズでハズレだったことはまだありません。
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オーガスト・ウエストの最初のラベルデザインのものです。懐かしい。セラーの奥に埋もれていました。
サンタ・ルシア・ハイランズのロゼラズといえばピノ・ノワールが有名ですが、実はシャルドネもすごく美味しいし、シラーもいいんです。
ただ、開けた初日はまだ目覚め切らなかったのか、うちにこもった濃密さを感じるものの、ロゼラズらしい陽性なところがあまり出てきませんでした。
一番美味しかったのは2日め。花が満開になったような明るさが出てきました。濃いだけのシラーは世の中たくさんありますが、ここのシラーは酸がとてもすっきりしていて、バランスが取れているのです。「シラーは飲み疲れする」なんてコメントもいただきましたが、ロゼラズのピノ・ノワールにも通じるこのスタイルは、多くの人が受け入れるのではないかと思います。残念ながら日本では入手できないようですが…
もちろん、ピノ・ノワールも美味しいし、シャルドネもいいです。オーガスト・ウエストのロゼラズでハズレだったことはまだありません。
グレッグ・ブリュワーのインタビューを2回にわたって掲載しましたが、それ以外に、シャトー・イガイタカハのワインを試飲してきました。その感想を書いておきます。
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漢字ワインは今回、2013年と2014年、2ヴィンテージ試飲しました。プチバーティカルにもなっているので、ワインごとの個性がより感じられた気がします。
白ではフラグシップの「侍」はさすがの美味しさ。優等生的な味わいで2013年も2014年もどちらもいいできでした。「波紋」は親しみやすい味わいで、「侍」を少しカジュアルにした感じ。2013年も2014年もいいヴィンテージなので、「侍」にかなり近づいている感がありました。コストパフォーマンスで言えばこれが一番かな。
2014年が最後のヴィンテージとなる「花偲」。ステンレスタンクを使ったワインで、ダイアトム復活によって、漢字ワインからはなくなります。樽を使っていないので、非常に酸が強くひきしまった味わい。2014年の方が2013年よりボリュームがあって、おいしく感じられました。
「美夜」は極めて個性的。うちに秘めたパワーを感じます。熟成したらものすごいワインになりそうです。ワインライフの菅原さんは「デカンタして飲むとすごく美味しい」とおっしゃっていました。侍のような優等生的味わいではないので、飲み時や飲み方を選びそうですが、上手に引き出せばこれが一番ではないかとさえ思いました。2013も2014もどちらもすごいワインです。
ピノ・ノワールではフラグシップの「園」がやはり、どこから見てもいいワイン。華やかで複雑さも十分。「鼓動」は酸が少なめで少しダークな味わい。メルヴィルなどのサンタ・リタ・ヒルズの力強いピノ・ノワールに近いものを感じました。グレッグによると、これは完全に除梗しているので、他のワイナリーの味に似ているのかも、とのこと。2014年の「鼓動」は特にパワフルで、面白いワインでした。逆に「風音」は酸が強くライトな味わい。「薄旨」系のピノが好きな人は「風音」が合うでしょう。3種類どれも個性がはっきり分かれたワインでした。
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漢字ワイン以外の家紋シリーズも試飲しました。
ニュージーランドで作るスパークリング「閃」はクリーミーで美味しい泡。意外(といっては失礼ですが)においしかったのが「ジ ウ ヴィオニエ」。白桃のような味わいで、カリフォルニアのヴィオニエとしてはかなりいいワインだと思います。
「カケル グルナッシュ」はピノ・ノワールかと思うようなデリケートな味わいで面白いワイン。「タイガー ジョー シラー」はスパイシーで、リーンなシラー。ボリュームがありすぎるシラーは苦手という人に飲んで欲しいワインです。「ジ ユン ロゼ」はさわやかな味わいで初夏に合いそうなワインでした。
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漢字ワインは今回、2013年と2014年、2ヴィンテージ試飲しました。プチバーティカルにもなっているので、ワインごとの個性がより感じられた気がします。
白ではフラグシップの「侍」はさすがの美味しさ。優等生的な味わいで2013年も2014年もどちらもいいできでした。「波紋」は親しみやすい味わいで、「侍」を少しカジュアルにした感じ。2013年も2014年もいいヴィンテージなので、「侍」にかなり近づいている感がありました。コストパフォーマンスで言えばこれが一番かな。
2014年が最後のヴィンテージとなる「花偲」。ステンレスタンクを使ったワインで、ダイアトム復活によって、漢字ワインからはなくなります。樽を使っていないので、非常に酸が強くひきしまった味わい。2014年の方が2013年よりボリュームがあって、おいしく感じられました。
「美夜」は極めて個性的。うちに秘めたパワーを感じます。熟成したらものすごいワインになりそうです。ワインライフの菅原さんは「デカンタして飲むとすごく美味しい」とおっしゃっていました。侍のような優等生的味わいではないので、飲み時や飲み方を選びそうですが、上手に引き出せばこれが一番ではないかとさえ思いました。2013も2014もどちらもすごいワインです。
ピノ・ノワールではフラグシップの「園」がやはり、どこから見てもいいワイン。華やかで複雑さも十分。「鼓動」は酸が少なめで少しダークな味わい。メルヴィルなどのサンタ・リタ・ヒルズの力強いピノ・ノワールに近いものを感じました。グレッグによると、これは完全に除梗しているので、他のワイナリーの味に似ているのかも、とのこと。2014年の「鼓動」は特にパワフルで、面白いワインでした。逆に「風音」は酸が強くライトな味わい。「薄旨」系のピノが好きな人は「風音」が合うでしょう。3種類どれも個性がはっきり分かれたワインでした。
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漢字ワイン以外の家紋シリーズも試飲しました。
ニュージーランドで作るスパークリング「閃」はクリーミーで美味しい泡。意外(といっては失礼ですが)においしかったのが「ジ ウ ヴィオニエ」。白桃のような味わいで、カリフォルニアのヴィオニエとしてはかなりいいワインだと思います。
「カケル グルナッシュ」はピノ・ノワールかと思うようなデリケートな味わいで面白いワイン。「タイガー ジョー シラー」はスパイシーで、リーンなシラー。ボリュームがありすぎるシラーは苦手という人に飲んで欲しいワインです。「ジ ユン ロゼ」はさわやかな味わいで初夏に合いそうなワインでした。
クラフトビールで有名なサンクトガーレンが作る「チョコ・ビール」を飲んでみました。
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インペリアル・チョコレート・スタウトというこのビール。チョコレートを使っているわけではなく、黒ビールに使う「ブラック麦芽」よりもわずかに焙煎が弱い「チョコレート麦芽」を使って、チョコレートのような風味を出しています。普通の黒ビールの2.5倍の原料を使って、半分の量しかできないという極めて贅沢なビール。アルコール度数も9%あり、2年間の熟成が可能という、かなり異端なビールです。
飲んでみると、とても濃厚で香ばしいビールなのですが、黒ビールにときどき感じるようなエグみはなく、美味しかったです。この濃厚さは夏よりも冬に飲むのが合います。
甘いモノが苦手な大人の男性へのバレンタイン・ギフトとして、喜ばれるのではないかと思います(僕は甘いのも大歓迎ですが)。
なお、サンクトガーレンではこのバリエーションとしてストロベリーチョコレートスタウト、オレンジチョコレートスタウト、スイートバニラスタウト バレンタインVer.というビールも作っています。ただ、これらはアルコール度数6.5%で賞味期限は90日。インペリアル・チョコレート・スタウトほどの濃厚さはないようです。
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インペリアル・チョコレート・スタウトというこのビール。チョコレートを使っているわけではなく、黒ビールに使う「ブラック麦芽」よりもわずかに焙煎が弱い「チョコレート麦芽」を使って、チョコレートのような風味を出しています。普通の黒ビールの2.5倍の原料を使って、半分の量しかできないという極めて贅沢なビール。アルコール度数も9%あり、2年間の熟成が可能という、かなり異端なビールです。
飲んでみると、とても濃厚で香ばしいビールなのですが、黒ビールにときどき感じるようなエグみはなく、美味しかったです。この濃厚さは夏よりも冬に飲むのが合います。
甘いモノが苦手な大人の男性へのバレンタイン・ギフトとして、喜ばれるのではないかと思います(僕は甘いのも大歓迎ですが)。
なお、サンクトガーレンではこのバリエーションとしてストロベリーチョコレートスタウト、オレンジチョコレートスタウト、スイートバニラスタウト バレンタインVer.というビールも作っています。ただ、これらはアルコール度数6.5%で賞味期限は90日。インペリアル・チョコレート・スタウトほどの濃厚さはないようです。