Los Angeles TimesにOjaiのワインメーカーAdam Tolmachについての記事が掲載されています。OjaiといえばSyrahやPinot Noir,Chardonnayで人気の高いワイナリ。2004年のSyrahでは4種がWine Advocate誌で94点を取るなど,評論家からも高く評価されています。そのTolmach氏が「もうパーカーに高い点をつけてもらうためのワイン作りはしない」と宣言しました。
"Next year's harvest, he says, could be even earlier, and the following year may be earlier still. Tolmach is pushing up his harvest dates to pick less-ripe grapes and rejecting bunches that might have made the grade in previous vintages to bring his wines back in balance -- a balance he says he lost in the years spent trying to serve two masters: himself and wine critic Robert Parker."

Are California wines over the top? - Los Angeles Times

完熟したブドウを使った濃い味わいで高いアルコール度のワインはもういいというのです。自身が飲みたいワインでなくなってきたと。上のコメントにあるように,実際に2007年の収穫は例年より早く,これからも毎年段々収穫時期を早くしていく予定です。以前はアルコール度が低い=薄くて味のしないワインだったわけですが,現在の技術ではアルコール度が低くてもおいしいバランスの取れたワインは作れるとのこと。ただし,水を加えたり,技術的にアルコールを取り去るのではなく,あくまでも収穫時期の調整で行っていくとのことです。

Ojaiのワイン,今でも十分においしいとは思いますが,これからの変化も楽しみです。

ちなみに紹介したワインはWine Advocateで93点を取ったSauvignon Blanc。「One of the greatest California Sauvignon Blancs I have tasted over the last decade」と書いています。リリース価格26ドルで2980円はお買い得です。