Wine Spectator誌の2005年のカリフォルニアPinot Noirの評価で,Santa Lucia Highlandsが高得点の割合が高いという結果を先日紹介しました。そのSanta Lucia Highlandsについて今度は,Robert ParkerのWine Advocate誌がどう評価しているかを調べてみました。

具体的には,代表的な畑であるPisoni,Garys',Rosella'sについてワイナリごとのパーカーの得点を調べ,グラフにプロットしました。暫定得点で幅を持たせている場合は中央値を採用しています。

まずは大御所Pisoniの畑から。
Pisoni
本家本元であるGary PisoniのPisoniがかなり高得点を続けていますが,Gary Franscioniの方のRoarも2004,2005年はトップになるなど健闘しています。90年代を見ると高得点を続けていたのはOjai。2001年を最後に作るのをやめてしまったのが残念なところです。Siduriは個人的にはPisoniの中では普通かと思っていたのですが,意外に高得点を続けています。逆に,意外なほどの低得点が続いているのがTestarossaです。

また,ヴィンテージとしては2004年に高評価のワインが集まっています。

次に,Garys'に行きましょう。
Garys'
17ワイナリと数が多いので見難くてすみません。2004年,2005年と94点を続けているのはRoar。似た色と形になってしまって分かりにくいのですが,Kosta Browneは2005年に86点があるだけです。CapiauxがほとんどRoarと同じような動きで競っています。2番手グループはSiduriに,これも本家であるLuciaあたりでしょうか。

最後にRosella's
Rosella's
トップを続けているのは本家であるRoar。同じワインメーカーであるSiduriも好調。わずかながら下にMorganが続きます。
Kosta Browne,August West,Loringといった人気ブランドは意外と低得点でした。

結論としては,やはりブドウ畑の持ち主であるPisoni,Lucia,Roarが全般に高評価であることが分かりました。

また,これらの畑の中ではPisoniの評価が全般に高く,次いでGarys',Rosealla'sといった感じです。