Crushpad関係のニュースを続けます。VentureBeatというベンチャー系のニュースサイトに出ていたのはCrushpadが900万ドルの資金調達をしたという記事。書いているのは元Wall Street Journalの記者で,その後San Jose Mercuryに移籍し,昨年そこをやめたDean Takahashi記者です。

資金調達というと普通は銀行やベンチャー・キャピタルを使うわけですが,今回は極めてユニーク。なんとCrushpadの顧客に資金調達を募りました。
"“We had a venture deal with a better valuation,” he said. “But we’re a unique business. The customers have money. Originally, we were going to raise $5 million, then we raised it to $9 million and the deal was still oversubscribed. We figured this was better because these people are spreading our gospel.”"

Crushpad raises $9 million from its own wine-making fans VentureBeat

さすがにワインを作ろうという人たちなのでお金持ちもかなり多いようです。500万ドルの目標が900万ドルに達してしまったというのですから,うらやましく思う人も多いでしょうね。

これまで調達した1250万ドルすべてベンチャー・キャピタルを通さないもので,これによって「株主の中で心中違う興味を持っている人がいない」というメリットがあるそうです。

今回調達した資金は設備の拡張やコミュニティ・サービスCrushnetの強化,遠隔地のユーザーのためのサービスといったことに充てられるということで,日本のユーザーにとってもメリットがありそうです。

もう一つのニュースはサンフランシスコで「Community Crush」というものを始めたこと。地域ごとのオリジナル・ワインを作るといった形でサンフランシスコ市民に「恩返し」しようというものです。地図で住んでいる場所を選んでクリックするとメール・アドレスが入れられます。人数限定だそうなのでSFに住んでいる方は登録してみたらいかがでしょうか。