Culinary Institute of America(CIA)が第3回となる2009年のカリフォルニアワイン名誉の殿堂を発表しました(第1回第2回)。

まず,今回新たに「パイオニア部門」ができ,Beringerの創設者であるFrederick and Jacob Beringerが選ばれました。この部門は1989年までに亡くなったカリフォルニアワインのパイオニアに与えられるということで,1回目の大半,2回目も数人はここに相当していたわけです。2回目で存命者を増やしたのを今年以降はさらに推進するということでしょう。

残りは
Gerald Asher
Jack and Jamie Davies
Jess Jackson
Carole Meredith, PhD.
Justin Meyer
Warren Winiarski, PhD.
の6組,7人。ジェラルド・アシャーはグルメ誌のエディター。日本でもかつて本が出ていました。



Davies夫妻はSchramsbergの創設者,Jess JacksonはKendall-Jacksonの創設者,一人飛ばしてJustin MeyerはSilver Oakの創設者,Warren WiniarskiはStag's Leap Wine Cellarsの創設者。Carole Meredithという人はLagier-Meredithの共同所有者ですが,そのことよりもUC DavisでDNAを使ったブドウの由来の同定で功績を挙げたことが重要です。

Jess Jacksonを除くとナパのワイナリ関係で,歴史的にナパが中心であったのは確かなのでしかたないでしょうが,ちょっと偏っている感じもします。ちなみに昨年はWenteの創設者やRidgeのPaul Draperがナパ以外のワイナリ関係者でした。

まあ,これでナパも有名どころは抑えた感じがあるので,来年はソノマやセントラル・コーストからも選ばれるのではないでしょうか。