Wine Spectator誌が2008年のヴィンテージ状況をまとめている(米国フランス)。

カリフォルニアは春先の霜で収穫量が激減した畑があるなど,今年は全般に難しいヴィンテージだったよう。WSの評価ではセントラル・コーストがB-,ナパがB+,ソノマがB,ニューヨークのフィンガーレイクがA-,ロング・アイランドがB,オレゴンがA,ワシントンがB+。

唯一Aが付いたオレゴンでも収穫量は20%減。9月は雨が多く,よくなかった2007年の再来かと思われたのが10月の好天で「ワールドシリーズの第7戦の9回裏に5点差をひっくり返したかのよう」(Rex HillのSam Tannahillワインメーカー)だとのこと。11月のThanksgivingまで収穫が続いたのは初めてだそうです。

ソノマも収穫量は20%減。9月の熱波であわてて収穫したところはあまりよくないが,待ったところはよかったなど,地域や畑によって大きな違いが出そうです。

セントラル・コーストも収穫は20%~50%減。強風のSanta Lucia Highlandsでは霜の影響こそ少なかったものの,風でブドウが「閉じて」しまった影響が出たとのこと。また,夏の山火事で空が雲に覆われてしまったこともあまりよくなかったようです。