Napaで毎年2月に開催されるオークションPremiere Napa Valleyが今年は22日に行われました。売上は約150万ドルで,不況による不調が予想されていた中で,過去4番目の実績と,がんばりました。

過去の売上を見ると2005年が146万ドル,2006年が187万ドル,2007年が216万ドル,2008年が220万ドル超と毎年記録を更新してきていましたが,今年はさすがに1/3ほどの減収。それでも過去4位の収入ということで,主催するNapa Valley Vintnersはほっとしているようです。

6月に開催されるAuction Napa Valleyとは対照的に,Premiere Napa Valleyは完全に業者を対象としたオークション。ワイナリはオークション用に特別なロットを作り,ショップやレストランなどが試飲した上で,プレミア付きのワインとして売るために購入します。ラベルも毎年オークションデザインの専用のものが用意されます。

ちなみに今年の高額落札ロットのトップ2は
Lot 160 Scarecrow Wines $80,000
Lot 148 Ovid Napa Valley $42,000
どちらも5ケース(60本)の値段です。落札したのはともに中川ワイン販売の中川一三氏。氏の著作「魚には水、私にはワイン」の中にもこのオークションのことはでてきますが,高額落札者の常連です。2006年は3位,2007年は2位,2008年は5位,そして今年は再び2位の落札額でした。日本のショップでもこのオークションのものがときどき出ていますが,ほとんどは中川が落札したものだと思います。ちなみに今年の13位には「Tokyo American Club-Tokyo, Japan」なんていうのが入っています。お金あるんですねえ。

参考までにセール中のWassy'sとパリ16区からPremiere Napa Valleyものをあげておきます。