Decanter誌の記事によると2009年米国では50~100ドルのワインの売上は,これまでのところ25%ほど落ち込んでいるそうです。ナパの高級カベルネを作っているところは「悲鳴を上げる」(LAにあるAmazing Grapes Wine StoreのDan Isenhart氏)ところまで来ているとか。

一方で,5~10ドルのワインは大変な売上になっているということ。これまでもいくつかの報道で,ワインを飲む量は減っていないが価格は下がっていると書かれていますが,この記事もその路線をなぞっています。

僕としては,この影響でこれまで日本になかなか入ってこなかったワインが入ってきたり安くなったりすることを期待したいのですが,一方でリーズナブルな価格帯のワインはこれまで以上に日本に入りにくくなる恐れもあり,ちょっと心配でもあります。5~10ドルのワインというと日本では大体1000円台になるでしょうから,その価格帯のワインを扱っているところは,今後の動向に注意が必要かもしれません。