さすがに12月になるとセール情報が目に付きます。あまり踊らされないようにはしているのですが,今回は安いです。コリソン(Corison)というワイナリ名は聞いたことがある人が多いと思いますが,Cabernet Sauvignon Kronos Vineyardというここの単一畑はあまり知られていないように思います。

30年以上の樹齢のブドウを使い,収量は1エーカー当たり1~1.5トンという低さでワイナリのリリース価格で約100ドルです。実売平均も100ドルを超えるこのワインの2001年のものがパリ16区で6980円。Kronosじゃない方のカベルネも4980円で,リリース価格の70ドルを下回っているのですが,このKronosの場合,現在ワイナリで売っている価格はなんと200ドル。1本限定になっているのですから,これはお買い得。ちなみにStephan Tanzerが91+の点を付けています(Tanzerはあまり高得点を付けないので90点を超えるとかなりのものです)。

ワインはレベル高いと思いますが,ワイナリがそれほど有名なわけではないので,自宅のここぞというとき用という感じでしょうか。もちろんクリスマスにもいいと思います。あ,ちなみにこの価格は12月13日の23時55分までなので,購入はお早めに。





余談ですが,コリソンと紛らわしいのがハリソン(Harrison)。どちらも女性ワインメーカー(キャシー・コリソンとリンゼイ・ハリソン)でイメージが似ています。ハリソンはシマウマ・ラベルで人気があったところですが,今はナパを引き払い,生まれた土地であるニュージーランドでワインを作っています。ナパにはWM. Harrisonというワイナリもありますが無関係。

もう一つ,コリソンと間違える人もいるかもしれないのがコルギン。ここも女性オーナー(アン・コルギン)で有名です。コリソンは中堅どころのワイナリですが,コルギンは押しも押されぬトップ・ワイナリの一つ(いわゆるカルトですね)。パーカーが「Colgin is one of the reference points for just what heights mountain-grown Cabernet Sauvignon, Bordeaux varietals, and more recently, Syrah, can achieve in Napa Valley.」というくらい,高得点のワインを連発しています。その,WA誌で100点を取ったColgin IX Proprietary Red Estate 2006がワインピークスに出ています。5万2000円(税込,送料込み)という価格は米国の実売価格である400~666ドルの範囲に入っているので決して高くありません。これはお宝ワインなので,いざというとき用にどうぞ。