ナパでは今年,ブドウが売れない栽培者が続出しているようです(A shaky grape market | Napa Valley Register)。

記事ではDiageoとの10年契約が切れて毎年の契約に切り替わった栽培者が,売り先を見つけられずに困っているという話やAllied Grape Growersに販売を委託さいたものの売り先が見つからないといったエピソードが掲載されています。

ただ,Alliedに言わせると状況は少し違うとのこと。売り先はないわけではなく,値段が釣り合わないのだ,と。

実際には栽培者ごとそれぞれのストーリーがあるのだと思いますが,全般的にはブドウは余り気味であり,バルクで売られる分が増えているのは間違いないようです。

2008年に始まった不況以来,50ドルのワインの売れ行きは激減し,25ドルが新しいプライス・ポイントになってきています。Andy Beckstofferによると,50ドルのワインと25ドルのワインではブドウのセレクションや樽の利用など,大きな違いが生じるとのことで,ブドウ栽培者もその状況に合わせた作り方が今後必要になるようです。