敬愛するshuzさんがYOMIURI ONLINEに書いているコラムで熱劣化の話がありました(これでわかる熱で劣化したワイン : 話飲徒然草)。

これに茶々を入れるわけではありませんが,「ワインは、温度や光、振動など、さまざまな要素に敏感な、いわば生鮮食品のような飲み物だといわれます」というところでちょっと考えてしまいました。

ワインの味にコンディションが占める要素というのがかなりあることは僕自身,shuzさんらにずいぶん教えていただきました。それはもちろん,分かるのですが,逆に考えて飲み物の中でワインほど時間をかけて飲むものって他にあるんでしょうか?

もちろん,ウイスキーやブランデー,あるいは泡盛など蒸留酒は数十年の熟成は珍しいことではありません。ポートのようにアルコール度が高いものも何十年の寿命があります。

一方で醸造酒ではどうでしょう? 日本酒は最近でこそ古酒も飲まれるようになってきましたが,基本的にはフレッシュな味わいを楽しむものだと思いますし,ビールなんて作ってから飲むまで短ければ短いほどおいしいのではないかと思います(工場やマイクロブルワリで飲むビールはおいしいですよね)。

アルコール類を除くと,お茶やジュースなども早く飲んだ方がいいし,置いておくことでおいしくなる飲み物ってほとんど思い当たりません。

そう考えるとワインって異常なほど長持ちする飲み物なのだなあという気がします。どうしてワインだけが長持ちするのかと思うとなんだか不思議です。状態を崩しやすい醸造酒だからこそ,大事に保存しないといけないのでしょうけど。

ネタなし戯れ言で失礼しました。